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昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

敬愛する 芥川龍之介 を論考する (九)

2020-07-30 08:00:06 | 読後感想
芥川は、確かに当時の人たちよりは一歩抜きんでた近代人だった。そこにも彼の悲劇が存在しているのではなかろうか。そしてそれは、漱石にもつながるものであり、そこに芥川の、漱石よりの人格影響がうかがえる。唯、漱石には前にも述べた核があり、芥川にはそれがなかったということである。 . . . 本文を読む

敬愛する 芥川龍之介 を論考する (八)

2020-07-29 08:00:44 | 読後感想
芥川の内面の苦しみは、そんな初期の頃の『蜜柑』のような心境を、だんだん許さなくなってきた。後期の作品には、もう「軽やかさ・若々しさ・初々しい感傷」は消えてしまった。 『河童』という作品により、このような娑婆苦に苦しめられている自分自身の姿を描き、厭世的傾向を表した。 . . . 本文を読む

敬愛する 芥川龍之介 を論考する (一)

2020-07-16 08:00:36 | 読後感想
高校時代に傾倒していた芥川龍之介についての論文を、「灯」という文芸誌にて、発表しました。18才というのは恐い物知らずですね。読み返してみると実に生意気です。「うん?」という箇所も、ありました。が、当時の思いを大切にして、そのまま発表させて頂きます。 . . . 本文を読む

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