昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百二十一)

2024-04-30 08:00:28 | 物語り
回復しつつあるかに見える武蔵だったが、まだ危険な状態にあることが、小夜子ではなく五平に伝えられた。 小夜子には耐えられないことだから、と武蔵が医師に頼みこんだのだが、じつのところは外部にもれることを恐れたのだ。 . . . 本文を読む

水たまりの中の青空 ~第三部~(四百二十)

2024-04-23 08:00:51 | 物語り
ゴシップ誌を手にした小夜子が、武蔵の枕元で「タケゾーの悪行が載ってるわよ」と、半ば冗談なかば真剣な顔つきで耳元にささやいた。 眠りに入っている武蔵にその声が届くわけがないと思いつつ、「はやく起きてよ。アメリカに連れていってくれるんでしょ」とつづけた。 . . . 本文を読む

青春群像 ご め ん ね…… えそらごと(二十三)

2024-04-21 08:00:03 | 物語り
山肌では四月の上旬には桜が満開となり、ドライブウエイに桜のトンネルをつくりだすが、いまは終わりを告げている。 緑の濃くなった中で、カリフラワー状のモコモコした樹木――岐阜市の木として指定されている金色の花を咲かせたツブラジイの木が郡立している。 . . . 本文を読む

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