昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十一) 来ちゃった、、、

2015-03-30 09:03:41 | 小説
アパートに立ち戻った彼は、どっと疲れを感じた。緊張の糸が切れ、虚脱感に襲われていた。 「コン、コン」 突然、ドアをノックする音が聞こえた。思わず時計を見ると、十時近かった。 〝誰だ、今頃〟 訝しく思いつつも、「ハイ、どなたですか?」と、その場から声を上げた。 . . . 本文を読む

出雲大社参詣記 12月30日 (三十五)土産

2015-03-30 09:01:09 | お出かけ
出雲駅に着いたのは、二時半頃でした。 で、早速に、昨日のICHIBAに行きました。 昨日の内に大体の所は決めていましたが、やっぱりいざ買うとなると、迷いますね。 何にしたかですって? よくぞ、聞いてくれました。 ぜんざい、ぜんざいを食べなかったことがですね、ずっと引っかかっているわけですよ。 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十一) しまった! 

2015-03-29 10:12:29 | 小説
いつの間にかまどろんだ彼が目覚ると、もう辺りは真っ暗になっていた。 「しまった! 今日は、バイトの日だった。うわあ、もう八時じゃないか」 慌てて飛び起きると、タバコ屋前の公衆電話に飛びついた。 何と言い訳したら良いんだ、と考えあぐねたが、呼び出し音が鳴りやむことはなかった。 首をかしげつつも、とに角バスに飛び乗った。 先日、成績がアップしたからと、月々のバイト料とは別に謝礼を出してくれた先だっ . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十一) 主の居ない部屋

2015-03-28 13:30:00 | 小説
ボクちゃん、元気にしていますか? まだ一週間だというのに、一ヶ月以上逢っていないような気がします。 淋しいです。きっと、ボクちゃんのことだから浮気したでしょうね。 それとも、我慢してくれてるかな? 痴呆の介護は大変です。母がダウンするのも無理からぬことです。 もっと早くに、短期間であっても帰省すべきだったと、反省しています。 ボクちゃんには悪いけれど、もう少し実家に留まるつもりです。 一ヶ月位に . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十一) ひ・み・つ、ククク。

2015-03-27 09:16:58 | 小説
言うが早いか、ラジカセのスイッチを入れた。 南米独特の軽快なリズムに乗せて、哀愁を感じさせるメロディーが流れ始めた。 フロアの中央に立つと、妖艶さを漂わせながら身体を動かした。 ヒップを左右に激しく揺らしながら軽快に回転する様は、彼の背筋に悪寒を催させるものだった。 . . . 本文を読む

出雲大社参詣記 12月30日 (三十三)出雲大社の門前

2015-03-27 08:29:18 | お出かけ
間が早いので、日御碕(ひのみさき)まで足を伸ばすことにしました。バス時刻を調べるのですが、どうにもうまくありません。 ありがたいことに案内人のおじさんがみえます。 今は若いお嬢さんのお相手をしてみえます。 「へへへ、鼻の下が伸びてません?」  とはね、言いませんでしたよ。 . . . 本文を読む

出雲大社参詣記 12月30日 (三十二) この場所も含めての、出雲大社ですよね

2015-03-26 08:54:59 | お出かけ
今さら縁結びを求める気はさらさらありませんが、来世では是非とも運命の女と結ばれるべく、お願いの参詣です。というのは建前でして、いつまでひとり旅が続けられるか分かりませんが、旅先でのアバンチュールを求めて…。というのも、実は建前でして。本音は、まあいいじゃないですか。--- . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十一) 水たまりの中に足を

2015-03-25 09:03:39 | 小説
気のせいか、耀子の瞳がキラリと光ったように感じられた。いつも以上に、妖艶さを感じた。 「残念だけどね。今夜は、お二人さんでどうぞ。この間、邪魔したことだし。ふふふ」 と、のぶこが意味ありげに相づちを打った。 「いやだ、のぶこ。誤解するような言い回しをしないでよ。ミタ君が、警戒するじゃない。 そうじゃないのよ、ダンス大会の説明なの。それに、ミタ君の指導も兼ねてね」 「はいはい、そう言うことにしまし . . . 本文を読む

出雲大社参詣記 12月30日 館内の一

2015-03-24 09:04:40 | お出かけ
今さら縁結びを求める気はさらさらありませんが、来世では是非とも運命の女と結ばれるべく、お願いの参詣です。というのは建前でして、いつまでひとり旅が続けられるか分かりませんが、旅先でのアバンチュールを求めて…。というのも、実は建前でして。本音は、まあいいじゃないですか。 弥生時代から、争いごとが起こり始めたようですね。 縄張り争いは動物たちの専売特許ではなくね、人間の間でも起こりますからね。 そうですよ、人間だって動物なんですし。 まあしかし、「種の保存」は自然界における鉄則ですから。 ただ、知性を与えられたことにより、地球上で支配者顔をしているんですよね。 . . . 本文を読む

長編恋愛小説 ~水たまりの中の青空・第一部~ (十一) 予防線を張っているわけです。

2015-03-23 08:49:15 | 小説
ゼミの教授に頼まれた資料整理を終えた頃には、雨が降り始めていた。 曇り空ではあったが、日中は何とか持っていた。 壁の時計を見やると、既に六時を回っていた。 「こんな時間になってしまいましたか。 どうです、御手洗君。夕食を一緒にしませんかね。お礼に、ご馳走しますよ。 そうだ、ホテルのラウンジにしましょう。雨の夜景を上から見るのも良いものですよ」 女性的な物腰の教授は、学生の間で”ひょっとして、ホ . . . 本文を読む

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