昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

水たまりの中の青空 ~第二部~(百四十二)

2021-09-30 08:00:05 | 物語り
「女将、女将、女将。聞いてるか?  この佐伯正三くんはな、驚くなかれ、恐れ多くもだ、逓信省の次官さまになられるお方なんだよ。 我々とは、まるで違うお方なんだ」 「そうですよ、そうです。年次としては、我々の後輩ではありますよ。年下です。 突然にこの極秘プロジェクトに参入した、新人ですよ。 でもね、佐伯局長さまの甥っ子さまであらせられる。 控えおろう! ってな、もんですよ」  ネクタイをねじり鉢巻にし . . . 本文を読む

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