昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

水たまりの中の青空 ~第二部~ (百九十九)

2022-02-24 08:00:43 | 物語り
   ピンクのエプロンに身を包んだ小夜子――割烹着姿がまだ幅を利かせていてるなか、新時代の女を自認する小夜子の面目躍如だ。エプロンを身に付けた小夜子は、いつも機嫌がいい。ルンルンとおさんどんに精を出している。「小夜子。どうだろう、そろそろ」「なあに、そろそろって」「うん。だからな、月が変わったらな……」 歯切れの悪い武蔵のことばに「月がかわったら、な . . . 本文を読む

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