さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

北方領土問題…、ってなんの「問題」?

2016-12-24 | 社会・経済


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こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です



先日、プーチンロシア大統領が来日し、安倍首相との首脳会談

「北方領土問題」

に進展があるか、ってなことで連日メディアも大騒ぎでした

自民党の二階幹事長が

「北方領土問題」の進展がなかったことで

「国民の大半がガッカリしている」

つまりは国民の期待を裏切った、みたいなことをおっしゃっていました

「国民の期待」

さて、今回のプーチンさんの来日において、北方領土の返還についての進展を期待していた国民、なんていたんでしょうか

少なくとも小平次は、今回の首脳会談において北方領土の返還に向けての進展がある、なんてこれっぽっちも「期待」なんかしておりませんでしたよ


ロシアなんて、帝政時代からソ連時代、現代いたるまでそう変わりはないと思っております

クリミアの併合などに見られる強引な外交、現代でも起きている国内の反体制派の人たちの怪死、変死事件、どうでしょう、昔からそう変わっているようには見えません

ほぼ独裁者とも言えるプーチンさんが、何の得もないのに一度奪い取った領土を返還するなんてあり得ないと感じるわけです

何がしかの日本側の譲歩を引き出すために、外交カードとして利用することはあっても本気で返そうなんて気はさらさらないでしょう(現実にお金を出して経済協力はしても領土について進展はない)

もし、今回本当に、北方領土の返還について確定的な進展を望むのであったならば、優秀な外務官僚と政治家の水面下の外交努力が不可欠であり、現状からしてそのどちらも望めませんので、やはり領土返還に進展などあり得なかったということでしょう


では、私たちはどうすれば良いのでしょう

我が国の領土を強奪されたまま、諦めなくてはならないのでしょうか…

「北方領土問題」

小平次が常々感じていることがあります

「違和感」

と言ってもよいのですが、多くのマスコミ、政治家が普通に使っているこの言葉

「北方領土問題」の「問題」という言葉に違和感を覚えるのです



「問題」

ってなんでしょう

辞書で調べてみましょう

1 解答を求める問い。試験などの問い 「数学の問題を解く」「入試問題」
2 批判・論争・研究などの対象となる事柄。解決すべき事柄。課題 「そんな提案は問題にならない」「経済問題」「食糧問題」
3 困った事柄。厄介な事件 「新たな問題が起きる」
4 世間が関心をよせているもの。話題 「問題の議員」

goo辞書




「北方領土問題」

の場合、2番の意味が近いのでしょうか

つまり当事者間の利害の不一致から「解決すべき事柄」がある、ということでしょう

小平次が違和感を覚えるのはこのあたりのことなんです

北方領土について、簡単に歴史的経緯を見れば、大戦末期、日ソ中立条約を一方的に破棄したソ連が、大陸での戦争、対米戦争で疲弊しきっていた日本を襲い戦勝国として振る舞い、戦利品のようにして強奪した、ってなところでしょう

これはなんですか?

当時の国際ルール、その後のサンフランシスコ条約から考えても言わば

「強盗」

です

もし、自分の物やお金が違法に力づくで奪われたとして、その犯人もわかっていたとします

その場合

「凶悪強盗犯Aとの間の解決すべき『強盗問題』

なんて言い方しますか

「問題」

にしちゃうから解決が遠のいちゃうんじゃないですか

凶悪強盗犯が「A」とわかっていたら普通どうするんでしょう

警察に捕まえてもらうんです

「おれはやっていない!逆にソイツがおれの金を奪ったんだ!」

って開き直ったらどうしますか?

証拠を集めて事実を示し

「司法の場に引き摺り出す」

ほかないでしょう

今はそんな段階ですよ

「凶悪強盗犯Aとの間の解決すべき『強盗問題』

なんてのがおかしいのと同様に

我が国とロシアの間に

「北方領土問題」

など存在しないのです

起きているのは凶悪な

「領土強奪事件」

です

国民一人一人がその意識を強く持たねば「事件」の解決は遠のくばかりです

もちろん「司法の場に引き摺り出す」のは容易なことではありません

国際司法裁判所の管轄権等、当事国の合意等々

しかしながら、フィリピンが行ったような、仲裁裁判所への単独提訴だってかまわないのです

相手が応じなくても、我が国として、「事実と証拠」を示し、公明正大なスタンスから国際社会の公平な判断に委ねるという姿勢を貫くことがまずは必要だと思うのです

「中・韓・露」

無法者国家です

無法者には無法者なりへの対応をしなくてはならないでしょう

「対中国への牽制上、ロシアとの関係を悪化させるのはよろしくない」



それはそうでしょう

関係を表面的にでも良好に保ちつつ、国際社会には歴史的事実を認定させる

それこそ外交手腕の見せ所でしょうよ

無法者を黙らせるには「事実」を広く知らしめるよりほかないと思うのです


尖閣、竹島も同様です


そして何より

「ごく普通の中学生の女の子が、家族と共に幸せに暮らしていたのにも関わらず、凶悪な誘拐犯に、凶悪な国へ連れ去られた…」

ここにも「拉致問題」なる利害の不一致による解決すべき「問題」など存在しません

起きたのは極悪非道な

「誘拐事件」

に他なりません

「凶悪誘拐犯と両親が『誘拐問題』について協議」

もっとしっくりきませんね

であればやることは同じです

事実と証拠をもって広くこの凶悪事件を世界の世論に知らしめる

凶悪犯を匿う凶悪国家を世界中で追い込む、凶悪国家に味方する国があればまたその国も凶悪国家である


もちろんそれだけでは「事件」は解決はしないかもしれません

しかしこれまで、9人の被害者の帰国以降、なんら進展の無い状況

「二国間の外交『問題』」

にしてしまって、わざわざ単純な「凶悪事件」「国際・外交問題」化して複雑にしている、それが事件解決を遠のかせている、小平次はそう感じるのであります


尖閣も竹島も北方領土も拉致も、慰安婦も南京も「事実」を世界に訴えることこそが「問題」の解決にむけた最善の一歩である、小平次はそう思うのです

起きていることは

「強盗」や「誘拐」

である

まずは私たち日本国民一人一人が、強くそれを意識すべきだと思うのです

それが意識できれば、おのずと国の事件解決の方法もまた変わってくると思うのです



しかし、政府はなにゆえ司法的手段にでることを躊躇しているのでしょう

まあ誰の顔色窺っているんでしょうって感じで…

ロシアへの経済協力で得する人たちが日本国内にも大勢いるのかな?



さて最後に

「天皇の生前退位問題」

なる「問題」も存在しておりません


多くの国民は天皇陛下のお気持ちに沿いたいと願っているのですから



御免!
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