さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

音楽のはなし 衝撃を受けたアーティスト③

2019-09-11 | 音楽のはなし



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こんにちは

小野派一刀流免許皆伝小平次です

本日は音楽のはなし、衝撃を受けたアーティスト③


衝撃を受けた、影響を受けた、そう意味ではこの人を抜きでは語れません

カルロス・サンタナ

小平次にとっては、そう



のような存在です


前にも申し上げたとおり、小平次がギターを始めたきっかけはビートルズからです

高校時代はビートルズのコピーばかり一生懸命に練習していました

大学に入り、もっとギターが上手くなりたいと、ラテン系の音楽サークルへ入部

そこではサンバやサルサ、ボサノヴァなどのラテン音楽を中心に、JAZZ系の音楽やサンタナなどのラテンロック、他にもラテンフュージョンなどなど幅広い音楽をやっていました


先輩たちがすごい人たちで、技術レベルだけで言えば普通にプロになれるようなレベル

そんなところへビートルズのコピーしかやったことのない小平次が入ってしまったのです

最初はアドリブでソロを弾く、なんて意味もわかりませんでした


どんな曲にもKey、というものがあります

KeyがCの曲、というのはハ長調の曲ってことで、KeyがCの曲でソロを弾く場合、基本はハ長調の音階、つまりはドレミファソラシドの音を使えばまあ、一応音が外れることはないわけです

ところがこのサークルには管楽器の人もいたもんで、サックス類やトロンボーン、これらの楽器がアドリブをやりやすいKeyの曲っていうと、B♭とか、E♭とかって、ちょっと面倒なKeyの曲が多くなっちゃうんです

ビートルズの曲は大体AとかE、CとかG、D、そのマイナーKeyの曲ばかりですので、小平次は最初さっぱりついていけなかったんです

JAZZの世界は転調(途中でKeyが変わる)する曲、それも一小節ごとに転調する曲があったりとか、けっこう大変なんです

リズムも、ロック系の頭乗りではなく、ン、カッカ、ン、カッ、ンカッンカ、ンッカ、みたいな裏のリズムで乗る、リズム感の悪い小平次にはなかなかに難しいものでした


アドリブで使う音階をスケール、なんて言いますが、ロック系の音楽で多用される『ペンタトニックスケール』、という、時にブルーススケールとも言われるもっとも単純なスケールがあるんですが、小平次はこれすら最初はわからない

先輩から、まずはこのペンタトニックスケールを身につけるために、エリック・クラプトンの『クロスロード』という曲を完コピしろ、と言われ、学問もそっちのけで一生懸命練習しました

それが多少できるようになると、より複雑なスケールを使うJAZZギタリストをコピーしたりしながら、ちょっとずつ上達していったわけです


サンタナ

という人は、基本的には、ほぼそのペンタトニックスケールでソロを弾く人です

経過音的に普通のペンタトニックスケールの音階以外の音も結構使いますが、基本はペンタトニックスケールで弾いている人です


ただ!

この人のすごいのは、歌うような情熱的フレーズもそうですが、パーカッシブで超人的な、いや、野人のようなリズム感

ひょっとすれば4分音符を100分割ぐらいして、つぎの小節は100分の37のタイミングで入ろう、なんてことをやっているんじゃないか

ってくらいの人です

初めて見に行った日本公演、最初の音を聞いた瞬間涙が止まらなくなりました

何度目かの日本公演、共演としてサンタナの前に、当時日本のみならず、確かブラジルなどでも大人気になっていた日本のサルサバンド、オルケスタデラルスが演奏をしました

サンタナよりデラルスを見に来た人の方が多いようでした

デラルスの演奏が終わると、何だか小平次の周りの人は、もう帰ってもいいや、みたいな雰囲気


ところが!

サンタナバンドの登場とともに、コンガ、ボンゴ、ティンバレスの音が日本武道館に鳴り響くと一瞬にして客席は静まり返り、もう帰ってもいいや、的な雰囲気だった人たちが飲み込まれていくのがわかります

デラルスの演奏ももちろんカッコよかったんですが、サンタナバンドの圧倒的な迫力は一気に会場の全員を別世界へといざないます

最後には1階席の人たちがみな踊り出し、大変な盛り上がりでフィナーレ

実は小平次、20代のころ、プロのバンドでやってみないか、とその筋の人から誘われたことがあるんです

ですが、こんなの見ちゃうと無理だって、思ったんです

それは技術的なことばかりではなく、ギターと心中する覚悟、おのれの表現のためには、何を犠牲にしてもかまわない、と思えるほどの覚悟、そういうものがなければ無理だ、って思ったんです

中原中也の詩や、純文学の小説を読むと、似たような感覚を覚えます


そういう覚悟を持つつもりで、夢中でサンタナの曲を弾きまくっていた時もありましたが、それは努力で克服するようなものでもなく、あきらめました

それでもそれは、自分の人生において大切な時間だったと思います

そう意味でサンタナは、小平次の人生にまで深く関わってくれたアーティストです



まあ、今は仲間と楽しく、ほどほどに演奏していて幸せですが\(^o^)/


さて、サンタナの代表曲、と言えばたくさんあるんですが、サンタナが、どサルサをやっている曲がなかなかにいけてます


Maria Caracoles Santana


御免!

PS 一度日本武道館へ女房殿と結婚前に一緒にサンタナを見に行ったことがあるんですが、途中でサンタナが

『俺の友達を紹介するぜ!』

みたいなことを言って、そのあとに、なんと!

『Eric Clapton!!』

と叫んだんです!

何も聞かされていなかった会場のファンはもう騒然!

クラプトンがギター持って袖から登場するとそれはそれは大変な騒ぎ、小平次も興奮して背筋がゾクゾク!

夢の共演を見させてもらいました!

もひとつついでにPS 娘がまだ小学生だった頃、家族で車に乗っていましたら、FM放送でサンタナの曲が流れたんです

そしたらそれを聴いていた娘が

『あれ?、これ、パパが弾いてるの?』

ですって!!

おまえってやつは~!

思わず抱きしめてやりたくなりました!



も一度 御免!

コメント (2)
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