さむらい小平次のしっくりこない話

世の中いつも、頭のいい人たちが正反対の事を言い合っている。
どっちが正しいか。自らの感性で感じてみよう!

墨田川でカレイ釣り?

2019-04-20 | 釣り


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こんにちは小野派一刀流免許皆伝小平次です

本日は釣りのおはなし


小平次は6年前、訳あって藤沢から妻の実家のある東京下町へ越してきたんです

藤沢は、こと釣りに関しては申し分のない環境だったんですが、だいぶ勝手が変わってしまいました

今の地元では、手軽にできる釣りとして、以前にもご紹介したんですが、秋のハゼ釣り、護岸でテクトロのスズキ釣りって感じです

ちょっと海の方まで出れば色々な魚も釣れているようですが、釣りができる場所そのものが結構限られていて、場荒れ感は否めません

さて、引っ越して来た当初、町会の方と釣りの話をしておりましたら

『隅田川の両国橋から下流あたりで、冬の一時、結構カレイが釣れるんだよ』

というびっくりするようなお話を聞きまして

カレイ釣りというと、小平次は三浦半島の某所から手漕ぎボートで年に1、2度繰り出していたんですが、岸からの投げ釣りでってなると、ずいぶん難しい釣りになってしまっているイメージがありました

子供のころは今の八景島周辺の投げ釣りでまあ、そこそこ釣れていた記憶があるんですが、こんな湾奥、しかも隅田川、両国橋付近って言えば全くの川ですよ、川!

やっぱり子供のころに読んだ漫画、釣りキチ三平、三平がヘラブナ釣り大会(だったかな?)に出場して、外道にカレイが釣れちゃった話があったんですが、事実カレイは川にも入るようでして

それでも、隅田川、しかも両国辺り…、これはしっくりきません

で、いろいろ情報集めてみましたらどうも本当のようで、しかも結構な大型が!

これは楽しそうだと、ぜひやってみようと思っていたんですが、釣れるのがどういうわけか2月上旬から3月の上旬くらいまでと、まあ、とっても寒い期間限定らしいのです

以前は真冬だろうが真夏だろうが繰り出していたんですが、夏はともかく極寒の真冬の釣り…、うーーん…、寄る年波には勝てません…。

いざその季節を迎えてみますと、寒さに怯み、どうにも腰が重くなってしまい、ついぞ行かずじまいだったんです。

ですが!

今年こそは!

と、思い立ってみたんですが、やはり根性なしで、結局

『季節限定とは言っても、いっぺんにいなくなるわけでもあるまい』

と言い訳しつつ、繰り出したのが桜も満開の四月上旬

場所は?

両国橋から下流と言っても結構広く、海まで出れば確かにカレイも釣れそうな雰囲気もありますし、実際釣れた話も聞くわけです

ですが、今回は『川』というロケーションにこだわりたい

しかも都会の川、周りはビル群、首都高速のジャンクション、そんな両国橋からやや下流へ向かいます

藤沢の片瀬海岸はじめ、相模湾の陸からルアー釣りっていいますと、スズキを狙ってても時にマゴチやヒラメ、タチウオ、秋には回遊魚なんかが掛かったり、色んな魚が釣れて楽しいのです

しかし隅田川でテクトロしててもスズキ以外の魚はまず釣れません

健康のため散歩がてらやるのはいいんですが、ちょっと飽きてまして

今の地元、隅田川でスズキとハゼ以外の魚を釣りたい、それがカレイならば素晴らしい

それも含めて、『都会の川』にこだわったわけです


途中、キャスティングの錦糸町店に寄り、アオイソメ1パック、イワイソメを少々(高いから)購入、首都高速の両国ジャンクションの真下あたりに釣り座を構えます



仕掛けは、小平次がカレイ釣りの時に多用する『段差仕掛け』

枝分かれした二本バリの長さに長短があり、アオイソメを房掛けにするとなかなかボリューミーな感じでいかにも釣れそうです

隅田川は、一見ゆるやかにゆったり流れているように見えますが、思いのほか流れは速く、上げ潮が高速の橋脚にぶつかり飛沫を上げています

午後4時頃、第一投、まずは橋脚付近へ

昔の釣りの教本なんかには、カレイ釣りは仕掛けを動かして誘って釣る、みたいに書かれていましたが、最近は乗合に乗っても船頭さんが

『仕掛けは動かすな』

って言うんです

しかも糸はたるませて

アタリは時々きいてやって確認する、まったくの受動的な釣りです

受動的な釣りでも、仕掛けにビーズ玉を施したりで釣果に差も出るようですが、経験から、時折大きく煽ってエサを浮かせ、誘ってから待つ、方が釣れるように思います

ですので煽っては待つ、煽っては待つを繰り返しますが、アタリはありません

少し方向を変え、江東方面からの流れ込みとの合流点付近に仕掛けを投げ、着底してからすぐに大きく煽り置き竿にします

上げ潮がきつくすぐに糸が張ります

グン…、グン…、と一定のリズムで竿先がしなるのは潮のせい…、アタリではありません

ですがしばらくすると、竿先の一定のリズムが明らかに乱れました

ググググググン、ググググググググググッ…、

『お?、お?、おお!』

明らかにアタリです!

竿を手に取り少しきいてやりますと、グググググググググッ!

掛かっています!

カレイか!?

カレイだったらうれしいわけですが、どうでしょう

この辺りで大きめのハリにアオイソメを房掛けした大げさな仕掛けでハリ掛かりするような魚と言えば、カレイでなければ、…、そうです 普段釣り慣れているスズキの可能性が一番高いでしょう

いや、スズキでだめってことはないんですが、スズキはルアーで釣ってこそなんで…、

あとはどうでしょう、クロダイもいるかもしれません、その他この都会の川で、この仕掛けで釣れてもおかしくないのは、年を越した大型のハゼ、ウナギ、あ、コイってのもありかも

なかなかの引きを見せている水面下の魚を妄想するのは楽しい時間です



大小問わず、掛かった直後の縦横無尽に走る破壊的な暴れ方、この何度もやり取りした覚えのある暴れ方、  うーーーーん…、やはりスズキかな

足もとまで寄せてきますと、今度は真下に突っ込みます

『お?』

真下への突っ込みに、ひょっとしたらカレイかも?

少し淡い、と言うより甘い妄想をしますが、見えてきたのは銀輪ひらめかす魚体、やはりでした



ギリギリフッコ(40センチあるかないか)?

大きさの割には結構な引きで楽しめたから良かったんですが…、やはりちょっと残念

この日は、釣った魚を持ち帰り食べるつもりだったので、本来ならリリースですが、女房殿に写真撮ってラインで送ります


       『釣れた』
       『食う?』


『食う』
『でも臭くないか?』

       『口の中は匂わない』
       『大丈夫だと思う』


『食う』
『日本酒で』


ってことでこの子は持ち帰ることに

その後、夕マヅメから、こんな屋形船が行きかう頃までやってみましたが、アタリなく終了



残念ながらカレイの顏を見ることはできませんでした

来年こそは重い腰を上げ、極寒の季節にチャレンジするぞ!


さて、持ち帰ったフッコ君、スズキってのはどうにも油とか汚染に弱く、すぐに臭いがついてしまいます

外海で釣れた銀ピカのやつは、それはもう抜群に美味いのですが、ちょっと川に入って居ついているのは泥臭かったり、油臭かったり…、

油臭いってのは、なんでしょう、自動車オイルのようなツンとした感じのかおりが食べた時口に残ることがありまして

で、この臭いはどうにも煮ても焼いてもとれません


でもせっかく釣りを楽しませてくれた上、持ち帰ったのでできるだけおいしく食べたい

臭いの事を懸念し、万一油臭くても少しでも和らげられるよう、特性味噌を造り、切り身にした後、味噌漬けにして一晩寝かせてみました

翌日、弱火でじっくり焼いてみますと、見た目はなかなか美味そうです

最初に女房殿が一口

『ん? 美味い!』

『お?ほんと?』

小平次も一口

『お、美味い』

と、一瞬思ったのですが

『ん?』

女房殿と顔を見合わせます

うーーん…、少ぉしだけ自動車オイルっぽい感じが口に残ります

それでも食べるのに支障があるほどじゃありません

都会の自然の恵みに感謝しつつ純米酒を頂きました



翌日は、焼いた切り身をホイルに包み、桜が立ち並ぶ隅田川の遊歩道を一杯やりながら女房殿と歩きました




御免!







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2 コメント

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初めまして (カワムラ)
2019-04-22 13:48:24
フォローかたじけなく・・・
私の方もフォローさせて頂きます。

表題のサブコメント 全く同感しております。
悪知恵のある奴らが 全て真逆の事を流布し
和の国を混乱しておるのであります。

誰が敵で味方か判らぬ 摩訶不思議な時代。

剣術を学ばれたならではの鋭い洞察だとおもいます
今後ともよしなに・・・
返信する
ご訪問ありがとうございます! (小平次)
2019-04-22 19:38:26
カワムラさま

ご訪問、並びにフォロー誠にありがとうございます!

『誰が敵で味方か判らぬ 摩訶不思議な時代』

おっしゃる通りだと思います

耳に聞こえの良い言葉を発し、なかなか正論をおっしゃると思っていた方がいつの間にか正反対のことを言っている、そんなことばかりであります

これからも何卒よろしくお願い申し上げます

※すみません、免許皆伝云々というのは、大好きな池波正太郎さんの『鬼平犯科帳』の登場人物の一人で、鬼平の部下であり、小野派一刀流免許皆伝、鬼平も一目置く剣の達人沢田小平次からとっているのです
『武士道』を自身の生きる指標とはしておりますが、剣術を学んだなどとても畏れ多いことで… f ^_^;
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