岩井克人先生の代表作であろう「貨幣論」を読んだけれども、
わたしには響かなかったが、
「会社はこれからどうなるのか」は、かなり響く。
ようするに、会社には「ヒト」としての機能と
「モノ」としての機能の両面があると。なんとなく、その二つの
機能を認識していたが、きれいに整理をしていただいた感じである。
「ヒト」としての役割は、例えば、契約の主体となり得ることであり、
「モノ」としての役割は、例えばM&Aの際に、貸借対照表等をベースに
売買されることであろう。
あと、経営者は、株主の代理人でなく、
経営者は、法人格としての「法人」からの「信任」に基づいて
経営活動を行っているという指摘。
ここからが重要であるが、「法人」からの「信任」ということは、
法人格としての「法人」を支える生身の人間は、経営者の代表である
「代表取締役」となるので、その「信任」の実態は、経営者の代表(代表取締役)=法人(代表取締役)
となり、自己契約となって無効になる。では、無効になる場合、経営者の代表は「何を基準」
に経営すればよいかというと、倫理になるのではないか。しかし、倫理では、守らないヒトも
いるので、法律(会社法、民法」で「信任」の内容を具体的にしているということであるとのこと。
ほーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、納得。