週五日記

ボチボチがんばります

戦略不全の論理

2014-01-22 08:49:50 | Weblog

心にささる文章。

「戦略とは経営者の持つ事業観、またはそこから生まれる

大局的判断と見るパラダイムがここにある。

経営戦略とは何かと問うとき、本書の答えはこれに尽きる。

混沌とした日常の喧騒の中で無秩序にやってくる、1つ1つは小さな判断

の、長い期間にわたる積み重ねに一貫性が浮かぶとすれば、

それらは変わらぬ経営者の事業観が背後に控えるからなのである。」

(戦略不全の論理、p172)

 

「・・・実は本社と事業部の間にも存在する。どんな事業でも、

それを営むためには資金が必要で、そういう資金を企業の内外から

調達して事業間に配分することは、本社が存在する理由の1つと言ってよい。

ところが、ここでも利害の不一致と情報の非対称性が障害となり、

なんらかの対策を必要とするのである。これが、事業統治の問題に

ほかならない。」(戦略不全の論理、p250)

 

「人は経験を通して自らの辞書を形成し、その辞書で解釈可能なことしか

心の眼に見えない。表8-15は、改めて基本辞書の重要性を示すことになっている。

日本の事業経営者の基本辞書は、職能偏重が激しく、経営者の持つべき辞書にはなって

いない。適材適所という名の下に、モノ造りの弱さが目立つときには製造に強い人を充てる

という具合にして、偏りのある人材を使い回すことが現実には行われているが、それでは

分業経営を加速するだけである。基本動機の形成と並んで、経営者の基本辞書をどう作る

べきか、日本企業は改めて考える必要に迫られている。」。」(戦略不全の論理、p258)

 

「基本動機の形成と並んで、経営者の基本辞書をどう作る

べきか、日本企業は改めて考える必要に迫られている。」

上記の部分は、言葉にならないぐらいシビレルし、

感動した・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

コメント
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