風の記憶

the answer is blowin' in the wind

彼岸花

2008-10-13 | 

Nikon D200  TAMRON SP90□□

 

ちょっと時季がずれてしまいましたが、9月の末頃に撮影した「彼岸花」です。

庄内地方では以前までそれほど頻繁には見かけない花でしたが、最近よく目にするようになりました。園芸品種でしょうか?

「彼岸花」は別名「曼珠沙華」とも言いとても綺麗な花だと思うのですが、秋のお彼岸あたりに一斉に咲くために(だから「彼岸花」なのですが)何か仏事と重なるような印象があり、どこか妖しげであまり一般には好まれないようです。

この「彼岸花」には全国各地でたくさんの呼び名がついていて、一節によると400を超えるほどの名前があるのだそうです。

例えばその中でとても印象的なのが「捨て子花(すてごばな)」。
彼岸花は、花が咲き終わった後に葉が出るために、花(=子)が出たときには葉(=親)がなく、親(=葉)から見放され捨てられた子(=花)、という意味なのだです。「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」とも言われるそうです。かなり悲しい命名ですね。

それと「手腐り草(てくさりぐさ)」や「手腫れ草(てはれぐさ)」、「毒花(どくばな)」「痺れ花(しびればな)」・・・・。
彼岸花には毒があり、子供達が間違えて口にしないように遠ざけるために付けた名前のようですが、こちらは子供を守るためのネーミングですので、彼岸花には可哀想ですがしょうがありませんね・・・。

悪い名前だけではありません。「天蓋花(てんがいばな)」「嫁のかんざし」「狐のかんざし」「提灯花」など綺麗で可愛い名前もありました。
でも、その他は「死人花(しびとばな)」「地獄花(じごくばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)」・・・・・・、やはり良い名前は少ないようです。(^^;)

最後に、彼岸花の名誉のために、
「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」とは、サンスクリット語で「天界に咲く花」という意味。
おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ているのだそうです。

秋の日溜まりに咲く彼岸花、まるで命のような綺麗な赤でした。



彼岸花はきつねのかんざし (学研の新・創作シリーズ)
朽木 祥
学習研究社

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4 コメント

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彼岸花は (房州や)
2008-10-13 19:56:33
彼岸花は私の大好きな花のひとつです
秋になると畦道に咲く彼岸花を探しに
房総の丘陵を走り回ります
いくつかのはんも作りました
お地蔵さんに彼岸花
山頭火に彼岸花
稲穂の黄色に彼岸花の赤
みんな良く似合うと思います
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Unknown (伊藤)
2008-10-14 00:14:38
房州やさん、こんばんは。(^^)

私もこの花は好きなのですが、エントリーにも書いたとおり庄内では最近までほとんど見ることはなかったのです。
関東以南で畦道や神社仏閣等によく植えられているみたいで、写真では見たことがあったのですが、現物を見たのはつい最近なんですよ。
黄金色の田んぼの縁取りをするように咲いている様子が素晴らしいですよね。
お地蔵さんの隣に咲いている姿も良い雰囲気ですよね。
(^^)/

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「おくりびと」 (ぶの字)
2008-10-15 06:56:50
見出来たぁー

いい斬新な切りぐぢの映画だっけー
あんげだ山奥さ住んでぃる まゆさんでぃさえ庄内の山 景色いいっけーどてぃ
返信する
Unknown (伊藤)
2008-10-15 17:03:37
あや~♪「おくりびと」。おいも見っでなやの~。
遊佐の月光川でも撮影があったそうでのぅ。最近、月光川公園さ何だが人が多いそうです。
酒田の旧割烹「小幡」でも撮影があったなだどのぅ。藤沢ものも良いんでも、現代の庄内が舞台ってのも良いですよの。
庄内の自然描写も素晴らしいとか・・・、こいだば是非とも見ねばねの~。
(^^)/
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