信頼関係を構築するには、まず、相手の立場やニーズを考えるために相手のことを全力で知ろうとする。同時に、相手に気に入られるよう、相手に合わせる。神田橋先生をはじめ、信頼する人たちは皆、これはやっている。
私が支援でやってきた知的重度の人の場合、相手に呼吸を合わせる。話を合わせる、後ろからついてくる。振り向きざま振り向かれざま、笑顔で答える。
「私はあなたの味方です」
と、いうことを、全面的にアピールしたものだった。私が支援職だった時は。
これは教科書にも書かれているし、先輩たちからも実地指導されてきたこと。
基本のき。の話。皆さんもいろいろ営業されていてわかると思う。あなたは商品を強引に売りつける人から物を気持ちよく買うか?
私なら、信頼関係のできている商売人と取引したい。「この人なら、信用できる」という人と、取引はしたいものだ。
信頼関係を大事にする商売人は、当然これには支援職なども含める、お客様の利益を考え、自分の組織の機能や利益と結びつけ、雑談などからお客様の置かれた立場やニーズを知り、お客様に合わせつつ信頼関係を構築し、信頼関係ができたところでようやく「指導」をしても、いくつかの提案のうち一つくらいは聞き入れてくれるのだと思う。
信頼関係構築による支援や商売は時間がかかってどんくさいから、お客様を騙したぶらかし重大な事実を隠して売りつけるとか、お客様を半ば監禁し心理的に恐怖威嚇して支援に従わせる、とか、そういうのはそういえば、昔からあったな。
だからそういう組織からは、全力で逃げるだけだよな。
なぜこれを書くかというと、自分は支援職の時にこの信頼関係を大事にしてきた。ということだけでなく、今受けている支援が、あるいは周りの人たちの開けている支援が、押し売りセールス的で信用ならないものに感じるからだ。
私は押し売りからは全力で逃げる。それだけだ。
神田橋先生をはじめ、いろいろな先生方。みんな信頼関係ができているから、うまくいっている。
きついタイプの先生がトップの組織でさえ、チームとしてよく話を聞いてくださったし、最後に出てきた先生のご発言はきつかったが的を得ていて腑に落ちた。という経験をしてきた。
傾聴が基本だよな。