INSTITUTのコルナリン(Cornalin)08は土着品種のコルナリン種100%で造られます。もとはトッレッテ(Torrette)に含まれていた一部のブドウ品種です。単一品種で醸造するに至った経緯は知らされていませんが。単一品種で造られたというだけで試飲用に2本購入しました。
特徴的なスパイスの香りはコショウや甘草などが第一印象にあり、ヒノキのような木の香りがスパイシーな香りをより一層引き立て、プラム、桑の実、ダークチェリーの香りが後から現れます。優しく滑らかな酸とタンニンに、スケールの大きい果実味があります。しかし、気になるのがこの果実味です。一頃のある一部に向けた、味わいが濃いだけで内容に乏しさを感じさせるワインに雰囲気が似ています。落ち着きのない味わいが、そのように感じるのかもしません。いずれにしろ、もう1本あるので1年ぐらいエイジングの後に抜栓したいと思います。