イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

アマローネ “カピテル デロアリ”2008

2012-03-28 21:54:30 | ブログ

08 ゾーニン社のアマローネが数本の在庫になってきたので、次のアマローネを仕込みました。ルイージ リゲッティのアマローネ “カピテル デロアリ”(Amarone della Valpolicella Classico “Capitel de’Roari”)です。今までのアマローネでもよかったのですが。出来ることならば、5000円以下の抜栓価格を付けたいと願い探しています。しかし、なかなか見つけることが出来ません。
以前はテデスキーのアマローネを取り扱っていました。その時の抜栓価格は4700円でした。当時の仲卸の担当者は、無理な要求をインポーターと掛け合ってくれる営業マンだったこともあり、実現した価格でした。
ルイージ リゲッティのアマローネは、今回3本のみの入荷です。ゾーニンのアマローネがなくなり次第、ヴィンテージは変わっていると思いますが、追加を購入するつもりです。この手のワインは、抜栓をするタイミングに多少の時間を要します。しかし、苦し紛れのやりくりをしていると、ついちぐはぐな買い方をしてしまいます。06と07を半ダースなり1ダースを買って置くべきなのですが。


新入荷の3種類のイタリアワイン

2012-03-24 09:03:51 | ブログ

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フラテッリ パルディ社モンテファルコ ロッソ、ジュゼッペ ガッバス社カンノナウ ディ サルデーニャ “ドゥーレ”、アッバツィア ディ ノヴァチェッラ社ケルナー “プレポージトゥス”を新たにリストアップしました。カンノナウは評価買い、モンテファルコは造り手が同じサグランティーノの流れ、ケルナーは以前試飲した結果が良好のためです。
ケルナーのみ前回の試飲したコメントを書きました。北海道でもお馴染みのブドウ品種で、口はばったい言い方をすれば、イタリアならこうなる、です。比較のためだけにリストアップをしなくてもいいのだが。イタリアの地理的条件や技術の中で、造られるワインの形を私の中で確認をする意味で手元に置くことにしました。しかしながら、地元の生産者はイタリアのケルナーを見向きもしていないし、そんなに気張らなくてもいいとも思っています。
それ以外は、インポーターのテクニカル シートからコメントを引用しました。カンノナウは入れ替えで、評価だけで購入を決めました。おそらく、1ヶ月くらい静置をしてから抜栓してもいいし、2年くらいエイジングの後が、楽しみなワインではないかと思っています。ちなみに、アリカンテ(Alicante)とも言われ、フランスでは、グルナッシュと言われています。かつて、スペイン領だった頃に持ち込まれた品種で、ガルナッチャ(Garnacha)と呼ばれています。
モンテファルコ ロッソはリスト落ちしていたワインの復活です。以前とは違う会社の銘柄です。今回はケルナーを買うために、一緒に発注をしましたが。それぞれに思いがあってリストアップをしたことには違いはありません。


ニーノ ネグリ、ヴァルテッリーナ スペリオーレ サッセッラ “レ テンセ” 2004

2012-03-13 10:11:47 | ブログ

Photo 今回のイタリアワインも名前は長いが、原産地呼称がヴァルテッリーナで商品名がレ テンセです。過去にも何回か登場したことがあり。私のお気に入りのワインの一本です。ワイン ショップで2500円くらいで売られていると思いますが。限られた年にしか輸入をされないために、見かけるチャンスが無いワインでもあります。ヴァルテッリーナ自体のワインもあまり存在感を知られていないが残念です。高額なヴァルテッリーナはそれなりの濃さがありますが。1500円くらいのヴァルテッリーナでも充分に、その味わいを楽しむことが出来ると思います。
マラスキーノチェリーにビターチョコレートが絡まったような香りに桑の実、ラズベリーの香りはこじんまりした清楚な印象があります。押し出しの強さはありませんが。控え目で綺麗なまとめ方は味わいにも同じような印象を受けます。酸は存在感を誇示せずに、解かれたような滑らかなタンニンとバランスよく上品な味わいがあり。ミネラルを感じさせるフルーティーなアフターテイストに長い余韻があります。
バローロやバルバレスコと同じネッビオーロのクローン(キャヴェンナスカ)から造られますが。クローンの違いはあるにしても、やはりテロワールの表現なのでしょう。タンニンや酸がバローロやバルバレスコと比べるとヴァルテッリーナには、はるかに優しさがあります。


アルト アディジェ ヴァッレ イサルコ ケルナー “プレポージトゥス” 2010

2012-03-03 09:49:57 | ブログ
Photo このイタリアワインの名前は長いがヴァッレ イサルコは特定地区の名称で、かつての原産地呼称、現在は他の5地区と共にアルト アディジェに呼称が統合されています。なぜこのことに触れたかと言うと、かつてピノ ネロにはまりかけていた時に、北イタリアのピノ ネロの飲み比べをしたことがあり。その時に感じたことは2つの川の交わる三角地帯、右岸、左岸、右岸山麓と趣が違い、アルト アディジェを一括りにすることは、乱暴な扱いであるように思われ、結果的に数種類のピノ ネロをリストに加えた経緯があったからです。ちなみに、希望していた。ブルゴーニュのミュジニーのようなワインとの出会いは叶いませんでした。 イタリアでのケルナーという品種のワインを今回初めて飲みました。このアッバツィア ディ ノヴァチェッラのアルト アディジェ ヴァッレ イサルコ ケルナー “プレポージトゥス”(Alto Adige Valle Isarco Kerner Praepositus)は以前より試飲してみたいと思っていたワインです。
「マラスキーノチェリー、アプリコット、白桃、オレンジのマーマレードの硬質だがゆったりした豊かな香り。引き締まった鋭角な酸と果実味は構成が緻密で力強く、木漏れ日が陽だまるような温かさを感じる味わいがあり。ミネラリーでスモーキーなアスターテイストに柔らかく長い余韻を残します。」導入したならば、上記のようなコメントを書き記したいと思っています。
1ヶ月ほどセラーでコンディショニングをしてから抜栓しました。現在飲み頃で、硬質感に違和感はありませんが。もう少しエイジングをすることで、スモーキーな印象が変化するように思えます。そして、柔らかな果実味が甘さのようなニュアンスを感じるのではないかと予想しています。熟成感を楽しむワインではないと思いますが。飲み頃の見極めが難しいワインだと思いました。