今回、抜栓したイタリアワインはオルヴィエート クラッシコ スペリオーレ “カンポ デル グアルディアーノ”(Orvieto Classico Superiore “Campo del Guardiano”)2006です。
このオルヴィエートは24ヶ月間の瓶熟の後に出荷をされます。セラーには2010年に納めたワインです。途中経過のチェックを一度もせずに初の抜栓になります。味わっている最中は途中経過を見て措けばよかった、と思いました。それは、当初のコメントに書いた香りのニュアンスをどこにも見つけられず、期待していたミネラル感がどこにもなかったからです。しかし、香りと味わいはとても洗練されていました。
グラデーションのくっきりした包み込まれるような、マルメロとアプリコットの表裏一体となったフルーティーな香りに、キャラメルの香り。上手さを感じる滑らかなほろ苦さ、角のない滑らかな酸、輪郭の鮮やかな引きつけられるような果実味はバランスの良さを感じました。