今回、抜栓したイタリアワインはプーリアのイル ボルゴ(”IL BORGO” Rosso Salento I.G.T.)2015です。
プーリア州でプリミティーヴォとネグロアマーロから造られる、1500円前後の、フード フレンドリーなワインです。南イタリアのワインは少しずつですが、その良さを理解できるようになりました。
このプリミティーヴォついては酸の使われ方に最近、共感するようになりましたが。しかし、このネグロアマーロについては、果実味ありきの感があり、扱いこなせずにいました。何に対しても絡んでくる果実味を鬱陶しく感じ、重厚なのか、いたずらに大きいのか、事故消化できませんでした。
イル ボルゴはプリミティーヴォ由来のバルサミコのような優しい酸に、ネグロアマーロ由来、と思われる滑らかなタンニンとふっくらした果実味のバランスが整っているように思えました。プリミティーヴォを両脇からネグロアマーロが支えているような感じがしました。これならば、白身のあっさりしたお肉料理には果実味やスパイシーさが隠れている味わいをサポートしてくれそう。赤身のお肉料理ならば滑らかなタンニンや酸が食を進めてくれそうな気がします。キンキやホッケの開きを炙った、魚料理でも行けそうな気がします。