イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

ヴェルディッキオ

2018-08-22 19:15:56 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはヴェルディッキオ デイ カステッリ ディ イエージ クラッシコ スペリオーレ “カサル ディ セッラ”(Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico Superiore)2013です。

コルクが引き揚げると同時にネクタリンの香りが鼻腔の中に飛び込んできます。オブラートに包み込まれたような柔らかな酸にメリハリの利いた弾力のある果実味、ほっくりとしたほろ苦さはとても心地よさがあります。

調和が良くグラデーションの滑らかな味わいに、グレープフルーツのほろ苦さの後味の余韻が心地よく続きます。

ヴィンテージは2013年、4年のエイジングでほろ苦さが旨味を増したヴェルディッキオでした。


モンテファルコ ロッソ

2018-08-20 13:36:56 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはモンテファルコ ロッソ(Montefalco Rosso)2009です。

このワインはセラーの整理の際に出てきたワインです。エイジングをして変化を楽しむようなワインではありませんが。サンジョヴェーゼを主体にサグランティーノ15%を混醸して造られます。このサグランティーノの影響かな、と思われる、黒胡椒やローレルの爽やかな香りを感じました。記憶が定かではないが、当初は拾うことは無かったような気がします。

黒胡椒のワンポイントな香りの新たな発見は、ちょっと得をした気分にさせられます。輪郭のしっかりした酸に柔らかくアタックするタンニンは生き生きとして、これも好感が持てます。

鴨や鳩料理とのマッチングがいいかな、と思います。果実味が、そうさせた、と思います。北京ダックもいいかもしれません。どうかな、と思い抜栓しましたが、とても美味しいワインでした。


セラーに追加

2018-08-04 21:33:42 | イタリアワイン

ロマーニャ アルバーナ セッコ “ヴィタルバ”(Romagna Albana Secco “Vitalba”)をセラーに納めました。

このワインはアンフォラ(甕)で95日間の醸し発酵と6ヶ月間の熟成をされます。白ワインを赤ワインと同じように種と果皮と共にアルコール発酵を行います。この方法での発酵は果皮からの色落ちと種からのタンニンが抽出されます。この醸造は近代以前に普通に行われていた方法だったようです。しかし、今まで心惹かれるワインに巡り合えていませんでしたが、ヴィタルバなら様子を見てみたい誘惑に駆られたワインでした。まだ味わいは硬いことが考えられるので、2年から4年くらいはエイジングをしたいと思っています。