

アッレグリーニのアマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ(Amarone della Valpolicella Classico)2010をワインリストに追加しました。この会社はヴァルポリチェッラのエリアのフマーネ地区にあります。前回のスペリはフマーネ地区の単一畑、サントウルバーノのブドウを使用していますが、アッレグリーニは複数の畑のブドウを使用しています。見方を変えれば、条件の良くない畑のブドウはアッパッシメント(陰干し)をすることで商品力を高める工夫が施されたワイン、とも言えます。しかし、これほど高い評価を長年にわたり続けているのは、並大抵の努力では出来ないと思います。
因みに、アッレグリーニのフラッグシップはラ ポヤです。単一畑のコルヴィーナ ヴェロネーゼ100%から造られ、地理的条件をヴァルポリチェッラからI.G.P.に変更してリリースされています。
今回抜栓したイタリアワインはピエロパンのソアーヴェ クラッシコ カルヴァリーノ(Soave Classico Calvarino)2006です。このワインは熟成された香りを期待していたのですが、ひたすらに洗練された香りと味わいになっていました。
カモミールのハーブティーに陳皮を加えたような香りと味わいがあり、後味のほろ苦さは洗練された美味しさがあります。それに加わるのが、ローストしたアーモンドのナッティーな香り。それに、金柑からマーコット、ブラット オレンジへと猫の目のように変化する柑橘系の香りのグルーブが美味しいだけではなく、楽しい気分にさせてくれます。
味わいはバランスの良いマーシュマローのような弾力と色を付けるとすればオレンジのような心温まる気持ちにさせられます。
カステッロ ディ イエージ ヴェルディッキオ クラッシコ リゼルヴァ プレーニオ(Castelli di Jesi Verdicchio Classico Rizerva Plenio)2010を新しくリストに追加したワインです。天候に恵まれた2010年であり、評価も高かったので3本は将来の楽しみに取っておきます。
プレーニオは内部をガラス コーティングされたコンクリート タンクで熟成をされます。そこから仕立てられる、ゆで卵のような弾力にゆったりと構えた味わいが、私を虜にします。ステンレス タンクとバリックで発酵され、スナップの効いた骨格をコンクリート タンクの中でゆるりゆるりと肉付けをされたワインは、時が流れ、その艶やかさが透明感を伴って研ぎ澄まされていきます。うふ~ふな10年後が待ち遠しい。