イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

プルニョーロ

2016-03-31 12:22:05 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはモリーゼ州のマイナー品種のプルニョーロです。ディ マーヨ ノランテ社のワインですが、今は、輸入はされていません。この品種はサンジョヴェーゼ ティピコのクローンであるとされていますが、トスカーナのサンジョヴェーゼとは趣はかなり違うと思います。

このプルニョーロは売り損ねて棚に長く置かれていたワインです。ヴィンテージは2003年です。香りと味わいに複雑さはありませんが、状態はまとまりが良く、充分な表現力はあります。

マーシュマローのようなふっくらした果実味は、黒砂糖のミネラル感と相まって、ブドウの甘さを感じるが、さらりとしています。タンニンは滑らかで、酸は淡雪がフェードアウトするように余韻の中に消えていきます。印象的なのは、北部ピエモンテのネッビオーロによく似たオレンジピールのほろ苦さを伴った果実味のアフターテイストは構成の見事さを感じます。香りは潅木、オレンジマーマレード、アイリス、黒砂糖のようなミネラル感。

安定した味わいに熟成感はありませんが、ドライブ感は心地よいし、気持ち良く酔うことが出来ました。


ヴィーノ ノービレ モンテプルチアーノ

2016-03-15 13:31:57 | イタリアワイン

今回抜栓したイタリアワインはデル チェッロのヴィーノ ノービレ ディ モンテプルチアーノ(Vino Nobile di Montepulciano “del Cerro”)2006年です。

前日のBIO & 自然派ワイン試飲受注会にアヴィニョネージ社のセミナーが開かれていました。私はBIOに興味はありますが、背景はそれぞれ違うので、一概にだからとは云えないと考えています。成り立ちは大切ですが、要は美味ければ良い、と単純に考えています。但し、ビオ臭を不快に感じるか否かで思いは違ってくると思います。因みに僕はビオ臭をNGワード、としています。

受注会の帰り道にアヴィニョネージのモンテプルチアーノも美味しかったけれど、リストに入れる理由が見つかれずにいました。その中、モンテプルチアーノに対する思い入れを一番満足させてくれるデル チェッロ社のワイン、そろそろ2006年が飲み頃を迎えているので、今晩は抜栓することにしました。

開けたては独特の心地よいエーテル臭にモンテプルチアーノを感じさせてくれます。桑の実、タバコ、マラスキーノチェリーの香りにビターチョコレートのアフターがあります。滑らかな酸とタンニン、優雅な果実味があり。初夏の日差しを浴びながら、ゆらゆらと心地よく揺すられているような気分になります。


ランゲ ネッビオーロ

2016-03-14 11:45:03 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはランゲ ネッビオーロ “フィリッピーノ”(Langhe Nebbiolo “Filippino”)2007です。

このワインはバルバレスコ地域のネッビオーロから造られます。特別な味わいがする訳ではありませんが。薫るような酸と滑らかなタンニン、輪郭のピリリと引き締まった果実味が、何とも可愛らしいワインになっていました。特定できるような香りを確認はできませんでしたが、単純に心地よさは伝わってきました。身構えなくていいネッビオーロのワインは、これも一つの形ではないかと思いました。


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2016-03-02 14:58:01 | イタリアワイン

さっそく、クィーンスマトラを焙煎してみました。

問題は、一爆ぜから二爆ぜの間隔を調整する手段を考えることです。これから試行錯誤しながら、ぼちぼち楽しみます。あすの朝が待ちどうしい。


コーヒーローストを再開

2016-03-02 13:17:15 | イタリアワイン

我が家では、朝コーヒーを毎日飲みます。今までは店と兼用をしていましたが、以前使用していたロースターが家庭用のガスコンロでは使えせん。やむなく、他のコーヒーを飲んでいたのですが、どうにも満足しない。そこで、以前使用していた手回しのロースターで焙煎をすることにしました。

今回、購入した豆はクィーンスマトラ S18とケニア カラティナ AB Qグレードの2種類です。アジアのコーヒーを焙煎すのはトラジャ ランテカルア以来です。

クィーンスマトラ スクリーン18

生産地域

インドネシア 北スマトラ リントン地区(トバ湖周辺)

標高

約1,300m

収穫時期

9月~3月

品種

ティピカ、カティモール

精選方法

パープドナチュラル(セミウオッシュド)

スクリーンサイズ

S19・・35%、S18・・30%、S17・・19%、S16・・16%

 

  1. インドネシア、北スマトラ州の中央部に位置するリントン地区は、トバ湖の南西部に広がるトバ高原にあり、火山地帯で肥沃な土壌が形成されコーヒー栽培に適した土壌となっています。マンデリンの産地の中でも高品質な豆を栽培する地域としてこのリントン地区は知られています。
  2. クイーンスマトラは赤い実だけを手摘みで収穫、パルピング後は天日干しで太陽の光をいっぱいに浴びます。
  3. 大粒の豆(7mm以上)だけを選び抜き、さらに手選別を2回以上行うことで欠点豆や通常は欠点としてみなされない先割れ豆や欠けた豆までも取り除いてその名に違わない品質に仕上げました。
  4. クィーンスマトラは、マンデリンコーヒーが持つ芳醇なコクと香りが際立つ逸品です。特に香りの点で大きな差があり、通常のマンデリンにはない、芳しい香りが強く長く続きます。

[1kgあたり]1,230円(税込)

 

ケニア カラティナ AB Qグレード

 

生産国

ケニア共和国 ニエリ地区カラティナ 

等級

AB(スクリーンサイズS18・・16%、S17・・59%、S16・・25%)

標高

1,800m

収穫時期

10~1月

精選方法

Fully Washed

乾燥方法

天日乾燥

認証

Qグレード84.75点

 

 

  1. 生産地域:ケニア共和国 ニエリ地区カラティナ

ケニアコーヒーの中でも優良な産地として名高い中央部ニエリ地区。その中でも、古くからコーヒー栽培が行われた地域です。

  1. 品種:SL28、SL34、Ruiru11(いずれもブルボン系)

 ※SL:スコット・ラボラトリー。ブルボン系の中から栽培に適した遺伝子を持つコーヒーとして、研究開発されたケニアコーヒー独自の品種。

 ※Ruiru11:ケニアの町「ルイル」で1950年以降に開発研究に取り組み、約30年後に商品化された。現在では全体の2~3%しか生産されていないが、味わいは非常に芳醇で高品質。

  1. 風味:爽やかできめ細かい舌触りとチェリーやラズベリーを思わせるようなジューシーな風味。非常に綺麗で明るい酸味とワイナリーな味わいが特徴。
  2. カップ:ケニアコーヒー輸出協会によるカッピングテストにて、SCAA基準で84.75点を獲得。

[1kgあたり]1,270円(税込)