イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

北海道ケルナー辛口 2012

2013-04-24 09:59:18 | ブログ
Photo 今回はイタリアワインではなく、北海道産ワインのグランポレール 北海道ケルナー 辛口です。凝縮感のないワインではなく、繊細なワインと伝えるべきだと思います。しかし、価格は1300円、この程度、と侮るなかれと考えています。アルコール度数が高いだけの木偶の棒のようなワインとアルコール度数10程度の繊維なワイン、どちらを選ぶにしても、本人の品格が試されるのではと思っています。
さて、料理との相性は、甲殻類にホタテ貝がよいと思います。それも、あまり手をかけた料理はいけません。シンプルに素材の味わいを引き出して、それこそワインが調味料になります。一本ねじが抜けたような、非日常的な3000円台のワインより、グランポレールはフード フレンドリーなワインだと思います。
印象はというと、洋梨や柑橘類、わずかにグリーン ノーツ(ピーマンのような野菜ではない)爽やかな酸とフレッシュアンドフルーティーな味わいに心地よい余韻。たくさんの要素はありませんが。バランスのよい構成をしているワインだと思います。
ついでに、先日、木下商事の試飲会にいってきました。イタリアワインの取り扱いはないのですが。酒折のワインを試飲するためです。去年、試飲をした甲州は日本のワインに対する考え方を一遍させられました。繊細にして危うい美しさがあり、無駄のないスレンダーな骨格したパステル調の味わいに。アルコール度数が低ければ、その領域での表現の仕方があるという事を知らされたような思いがあります。この時出されていた甲州は美味しかたです。

ガヴィ “ミナイア”2010

2013-04-20 10:24:12 | ブログ

Photo ガヴィ デル コムネ ディ ガヴィ “ミナイア”(Gavi del Comune di Gavi Minaia)をリストに加えました。1ヶ月ほど前に酒屋さん主宰の展示会に出されていたのがこのワインです。2年ほど前に、ブラインド テイスティグに出されていたガヴィを間違えて答えてしまい。その時に思ったのが「ガヴィはフルーティーできりりとしたワイン?」でした。その時から、昔ながらのガヴィ探しが始まりました。1500円くらいのワインでも種類によっては熟成感を楽しめる事を6年ほどかけて知ったので。熟成感が楽しめて、鈴蘭やアカシアの香りのするフラワリーな印象のガヴィの情報を得るために、機会があるごとに問い合わせをしていました。
展示会場のブースを覘いていくと、アビコさんのところにガヴィがあり。思っている意向を話すと担当者から「それならばこのワイン」と試飲を進められました。味わいは曖昧な記憶をたどり、何となく、そのような気がしましたが。確信がある訳ではなく、アガケさんが言うのだから間違いはないと思い。余裕が出来た時に買い足していく事にしました。今回はその第一弾です。しかし、これには前哨戦があり、ワインウエーヴで取り扱いのあるNicola Bergaglioのガヴィは去年の試飲会で味わいました。その時も担当者に同じような話をしたところ、昔ながらのガヴィを今回ラインナップしましたと言われ、試飲してみたのですが。私がピントを合わす事が出来ずに評価を出来ずにいたのですが。今回はその事があったおかげで、確信はなくても、両社のワインの傾向を見ても、おそらく間違いはないであろうと思い。今回オンリストしました。もしも、順番が逆であったら、反対の結果になっていたと思います。しかしながら、予算に余裕があれば、両方のガヴィを買い足していきたいと思います。


新しいネッビオーロとピノネロ

2013-04-17 10:12:43 | ブログ

Photo マリオ ジルバルディ社のネッビオーロ ダルバ “コンカ ドーロ”(Nebbiolo d’Alba “Conca d’Oro)とランゲ ピノ ネロ “ダーメ エ フエ”(Langhe Pinot Nero “Dame e Fuet”)は内覧会に出されていたワインです。その中から、今回は2種類を購入しました。
ネッビオーロのワインは樹齢がまだ10年と若く、樹齢が上がってくると単一畑コンカ「バローロ」として造り変えると思われるワインです。試飲した時の印象は、柔らかい果実味にそよそよと微風に乗る上品な香り、ミネラルを感じる味わいがラ モーラ地区のバローロを意識させられたので、購入をしたワインです。このクラスのネッビオーロ ダルバは単一畑である事を表記したワインが少なく、樹齢の若さをそれなりの化粧を施してリリースされるため、どこか間の抜けたワインが見受けられる中にあり、素直な気持ちで受け入れる事が出来たワインです。一般的にラ モーラ地区イコール女性的と言われていますが。まさにその通りだと私に思わせました。
もう一つの、ランゲ ピノ ネロは同じラ モーラ地区でサン ロレンツォ畑のピノ ネロから造られます。おそらく標高が高い位置にあり、ネッビオーロを植えられない環境にあると思われます。外観はブルゴーニュに似ているような感じで透明感があります。しかし、記憶に強い印象が残ったワインではなかったのですが。3700円で抜栓が出来て、単一畑で、欠点を感じない、これだけなのですが。ネッビオーロとピノ ネロの対比を楽しむには、ちょうどよい組み合わせなのではないかと思い購入しました。1年後くらいが楽しみなワインだと思います。


チェルケッタ社のモンテコンパトリ スペリオーレ

2013-04-10 10:10:12 | ブログ

Photo

このイタリアワインは、N社の内覧会で購入をしました。以前にもレポートを書きましたが。価格を見ても多くの事を期待するワインではないのですが。フラスカーティに代表される「カステル ロマーニ」の一群のワインでもあり。フラスカーティの1500円程度のワインでも熟成をした状態を楽しむ事が出来るので、どのように変化すのか見てみたいと思いエイジングをしたワインです。
大雑把にしか言いあらわす事が出来ない、ハーブやフローラルな香りは鼻腔をくすぐっていきます。すっきりした酸と心地よい苦み。ピスタチオ、胡桃のあま皮、オレンジの皮の風味、それに伴う味わいはゆったりしているが軽快で長い余韻があります。 熟成感は充分に楽しめました。それにしても、2000年以前のフラスカーティだったら、このようにはいかないと思います。フレッシュ&フルーティーで中身のないワインから、シャボシャボのワインでも芯がしっかりしたワインへ。マーケティングの上手いワインから自我を主張した美味しいワインへ。そのような事を考えながら、酩酊船に揺られます。


ワインリストに追加。

2013-04-08 10:11:00 | ブログ

Photo_2 パレオ ロッソ 2009とエルバルーチェ ディ カルーゾ “ラ ルスティア”2011をリストに加えました。
パレオ ロッソはカベルネ フラン100%のワインです。先日の展示会にも出ていたので、久しぶりに飲みましたが。すでに開いて、柔軟で陰影に富んだワインだと思いました。イタリアのフランの印象はワサビからグリーン ノーツだけを取り出したような晴れやかな香りが特徴だと、私は思っています。同名の2001年は飲み頃を迎えていると思います。近々抜栓をする予定です。 エルバルーチェは熟成感を楽しめるワインではないかと思い、別枠で3本を3年ほど熟成させるために購入しました。