
さて、料理との相性は、甲殻類にホタテ貝がよいと思います。それも、あまり手をかけた料理はいけません。シンプルに素材の味わいを引き出して、それこそワインが調味料になります。一本ねじが抜けたような、非日常的な3000円台のワインより、グランポレールはフード フレンドリーなワインだと思います。
印象はというと、洋梨や柑橘類、わずかにグリーン ノーツ(ピーマンのような野菜ではない)爽やかな酸とフレッシュアンドフルーティーな味わいに心地よい余韻。たくさんの要素はありませんが。バランスのよい構成をしているワインだと思います。
ついでに、先日、木下商事の試飲会にいってきました。イタリアワインの取り扱いはないのですが。酒折のワインを試飲するためです。去年、試飲をした甲州は日本のワインに対する考え方を一遍させられました。繊細にして危うい美しさがあり、無駄のないスレンダーな骨格したパステル調の味わいに。アルコール度数が低ければ、その領域での表現の仕方があるという事を知らされたような思いがあります。この時出されていた甲州は美味しかたです。