アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ“カピテル デロアリ”(Amarone della Valpolicella Classico “Capitel de’Roari”)をセラーに納めました。
ルイジ リゲッティは第二次世界大戦以前から評価のあった生産者に係わらず、近年のイタリアのワイン評価本に取り上げることのないワインでもあります。そして、この最も安価な部類のアマローネは製法だけが、と言う訳ではなく。アマローネとしての体裁と風格は十分に感じられます。但し、10年後20年後のワインに合ったことがないので、早い時期にピークを迎え、その後に、急下降するワインかもしれません。以前、扱っていたアマローネがこのタイプでした。しかし、今そのアマローネは随分と雰囲気が変化をしているので、機会があれば飲み比べをしてよい、と思っています。そして、カピテル デロアリはウォッチングを楽しみにセラーに寝かせています。
今回、抜栓したイタリアワインはヴェルディッキオ デイ カステッリ ディ イエージクラッシコ リゼルヴァ “セッラ フィオレーゼ”(Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico Riserva “serra Fiorese”)2006です。
アプリコット、マラスキーノチェリー、スグリ、アイリス、甘草の香りは華々しくはないが、しっとりと落ち着いた印象を受けました。色調は琥珀色の反射が熟成感を感じさせてくれ
ます。しかし、口蓋ではグミのような弾力があり、そして、苦みがいっぱいに広がります。清々しく潔い苦さは心地よく嫌味なところがありません。最初は魚介にはNGだ、と思っていましたが。しかし、帆立や北寄貝に赤貝もいけるかもしれない、と思うようになり。生牡蠣に注ぎ入れ、つるりと食べるのもありかな? 苦さが、これ程美味しく感じたのは始めてのような気がします。
今回、焙煎するコーヒー豆はモカ “シャキッソ” グレード1・ナチュナルとホンジュラス ストリクトリ・ハイグロン・マイクロロット ロスリモス農園です。
シャキッソは古来の原種(ウオリチョ、クルミ)を有機栽培(JAS認証農園)されているコーヒー豆です。生産地区はシダモ州グジ地区シャキッソ村TadeGG農園。今使っている道具はドラムが小さく、思うように焙煎できません。フルーティーで爽やかな酸味と甘さを感じるモカフレーバーに仕上げるように心掛けているのですが、10回に1回ほど納得のいく味わいになりません。スイートスポットの狭いコーヒー豆だ、と思われます。
もう一つの、ロスモリスは始めて焙煎します。マイクロロットは完熟したチェリーのみを選定し専用のラインで選別が行われます。品種はカツアイ種・カツーラ種。味わい、ボデイのバランスの優れたコーヒー豆だとアナウンスされといるので、焙煎を楽しみにしています。