

28番目に試飲したイタリアワインはプラネタのエトナ ロッソ(Etna Rosso “Planeta”)2013です。
8年くらい前にエトナのプロモーションが始まった、と記憶しています。当時はブルゴーニュのピノ ネロを強く意識をしていたようです。しかし、私にはミネラリーな味わいが、ブルゴーニュとは構成が違うような気がしていました。火山性土壌由来のミネラリーな感じは、やはりエトナ独特だと思っています。
色調は輝くようなルビー色です。ラズベリーやイチゴ、ミネラリーな香り。軽やかな円らな酸と滑らかなタンニン。表現が難しいな、と思っているのが、後味のほろ苦さが漢方薬のように感じるところです。それは香りにもあります。
複雑な味わいは感じません。しかし、構成力はあります。ですから、その構成の大きさが、ワインを口に含んだ時、口蓋の中に大海原のうねりの様な感覚を覚えます。