ポッジョ デェイ ゴルレーリ社の長い名前のワインは、原産地呼称名、次にサブゾーン、ブドウ品種、商品名の順に羅列されています。このリグーリア州から産出されるワインは試飲会の時にボルドーのソーヴィニヨン ブランの苦さを連想させ、2~3年のエイジングで心地よく感じられるであろうと思い買い込みました。ピガート種はヴェルメンティーノ種と同一品種であると言われています。リグーリア州では多くの醸造所で、この2種類を併記してワイン造りをしています。以前は、この2つのワインの特徴をつかみ切れずに、コストパフォーマンスの一番よいサルデーニア州のヴェルメンティーノをオンリストしていたのですが。瞬間に訪れる躍動感と余韻に、いつものことながら、心をぎゅっと掴まれリストアップした次第です。
アプリコット、蜂蜜、スパイス(アニスのような)の香りに、以前感じていたミネラルの香りがネロリ油(私だけ限定の表現)のわずかな香りに変化しているような気がしました。香りはバランスがよいのですが。味わいがそれに伴わず単調で複雑さに欠けていると思われます。味わいは、ゆったりした果実味はよいのですが。うっとしいほろ苦さが気に入りませんでした。試飲会の時の印象は、早くから楽しめ、その後の変化も楽しめる、かも、と思っていたのですが。エイジングをすることで次第にバランスを崩していくワインでなければ、と考えています。