イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

フェッラーリ、トレント エクストラ ブリュット “ペルレ ネロ” 05

2012-07-31 10:14:12 | ブログ

05 トレント エクストラ ブリュット “ペルレ ネロ フェッラーリ”(Trento Extra Brut “Perle Nero Ferrari”)を何気に2本買ってしまいました。特別条件のワインを売り込みに来た際に、思わず口が滑ってしまい、この2本をバラ出荷してもらいました。このワインは評価も高く信頼性もあるのですが。それなりの価格です。これが、20年後に泡の量も減り、熟成された香りや味わいに到達してくれたらば、まあいいかと思うのですが。複雑な心境です。本来ならば、上代価格が7000円くらいのスプマンテを3点ほど候補に上がっていたのですが。取り扱いがなかったり、評価がいまいちだったり、とても手元に置く心境にならずにいました。といった訳で欲しいがちょっと高いワインを買ってしまいしました。


フミンとピニョーロ

2012-07-09 09:39:38 | ブログ

Photo グロシアン社、ヴァッレ ダオスタ フミン ヴィーニャ ロヴェッタとジローラモ ドリゴ社、C.O.F. ピニョーロ ディ ブットリオが新しくリストに加わりました。
ジローラモ ドリゴのピニョーロは、かなり以前に試飲を済ませていたのですが。インポーターの変更や価格の高騰で購入を見合わせていたワインです。過去のメモを見ても、凄味を利かせた酸が、行く手を阻んで、容易に近づきがたい印象が強く残り、良さを理解するまでには至りませんでした。
その後に、巡り合えることが出来た。イエルマン社のピニャコルッセの直線的で素直な酸とコンパクトにまとまった滑らかなタンニンには難解さがなく。エイジングをすることで、創造の先にある姿を容易にしてくれた記憶が残っています。この時にピニョーロの個性をぼんやりではありますが。理解が出来たとの思いがありました。
ピニャコルッセをリストアップした、その後、2年前にリストアップしたヴィーニェ ディ ザーモ社のピニョーロは難解だと言われていたにもかかわらず、今から飲み頃を迎えていると感じられ、今まで集めていた情報とはちょっと違っていました。そうすると、私の頭の中では、なぜロサッツォなのか、ブットリオなのかが疑問に思われてきました。地域差なのか、醸造元の自負心なのか、いろいろな思いはあります。抜栓の時が、10年後か20年後なのかはこれから、それと、いったん閉じるとどこまでエイジングすればよいのか、よく解らないワインは、これからのお楽しみです。
でも長いな?
フミンは試飲を兼ねて購入をしました。


カラ ビオンダ、アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ “ヴィニェーティ ラヴァッツォル

2012-07-07 09:16:23 | ブログ

07 アマローネ “ラヴァッツォル“(Amarone Della Valpolicella Classico “Vigneti di Ravazzol”)のブドウ品種は、コルヴィーナ60%、コルヴィノーネ20%、ロンディネーラ20%です。かなり古いメモを参考にコメントを書きましたが。造り手のワインへの取り組みは以前から、あまり変化はしてないように思われたからです。
最近のアマローネは随分と様変わりし、聞き分けが良く、最初から全体像が見えているように思われます。エイジングは当然しなければと思っていますが。当店にリストされている古いアマローネと最近のアマローネを比べると、取敢えず抜栓してもいいかなと思わせるワインが多くなったような気がします。特に、果実味のまとまりが当初より整い厚みだけが目立つことなく、透明感は増していると思っていますし。香りも輪郭がリリースされた当初からくっきりしています。しかし、酸が締りなく抜け落ちたような、心ここにあらずのように感じられる時があります。このようなワインは時間をかけエイジングをすることで、輪郭がくっきりと描かれると信じていますが。過去に1回だけ、その期待を裏切られたことはありますが。
今回のアマローネについては、昔ながらに固着した古臭いアマローネではないと考え、購入をしました。それに、取り扱いをしているインポーターは自然派を意識した造り手を中心にインポートしているように見受けられ、この事も購入を決めた理由でもあります。