イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

バルベーラ ダルバ ペリッセロ

2018-06-28 11:46:22 | イタリアワイン

今回抜栓したイタリアワインはバルベーラ ダルバ “ペリッセロ”(Barbera d’Alba “Pelissero”)2006です。

今どきのバルベーラはリリース時から酸の目立たないワインが増えてきたような気がします。ペリッセロはエイジングをする必要があるのか疑問を抱きながら、様子を眺めていました。ここに来て果実味の甘さが目立つような気がしますが、酸とタンニンのバランスはいいと思います。ネッビオーロにある厳格さはないが、ミディアムボデイだと考えれば、楽しみ方は違った一面を見つけられのでは。甘さの残る後味を控えめにしてくれると、もっと楽しめるような気がします。バルサミコの気配を感じるクランベリー、ダークチェリー、桑の実の香りはホットするような気持ちにさせてくれます。


セラーに追加

2018-06-09 21:13:42 | イタリアワイン

ブルネッロ ディ モンタルチーノ リゼルヴァ “ポッジョ アル ヴェント”(Brunello di Montalcino Riserva “Poggio al Vento”)2010とバルベーラ ダスティー “ブリッコ デッルッチェッローネ”(Barbera d’Asti “Bricco dell’Uccellone”)2015をセラーに追加しました。

2010年と2015年は天候にとても恵まれました。そして、両ワイン共にイタリアのワイン誌での評価も高く、それだけが理由です。

バルベーラ ダスティーがD.O.C.G.の原産地呼称に移行し、Nizza,Tinella,Astianoの地域名を表示できるようになり後に、Nizzaが独立しました。バルベーラは地域の違いを色々な人達に聞くのですが、明確な答えが返ってきません。種苗会社のカタログを見ると、2社にバルベーラの苗があり、共に8種類のクローンが登録されています。ダルバ、アスティー、モンフェッラートの特徴の違いを見極めたい、と思っています。


モンテピローロ

2018-06-08 11:54:09 | イタリアワイン

昨夜、抜栓したイタリアワインはコッリ リミニ カベルネ “モンテピローロ”(Colli Rimini Cabernet “Montepirolo”)2001です。

香りと味わいは共に淑やかで洗練されています。カベルネから来る蒼い印象はなく、とにかくフルーティーな香りと味わいでした。酸とタンニンは輪郭のしっかりした十分な存在感を発揮するも、出過ぎた感じがしません。細かなディテールの記憶をすっかり消されているので、これ以上思い出せません。只々美味しかった。


バルベーラ

2018-06-07 17:57:44 | イタリアワイン

今回抜栓したイタリアワインはバルベーラ ダルバ スペリオーレ “パパゲーナ”(Barbera d’Alba Superiore “Papagena”)2004です。

チョコレートやヴァニラの印象を強く感じました。さすがにアメリカンバリック(全体の10%)を使用していない、と思うが、2004年のテクニカルシートを保存していないので判りません。因みに、現在はフレンチ(アリエ産)バリックで熟成をされています。

ココア、ヴァニラ、サクランボ、シナモン、グレープフルーツのピールの香りは輪郭の引き締まった鮮やかな香り。それは、とても印象深く感じました。味わいも輪郭のしっかりしたグラデーションが鮮やかに感じました。シルキーな滑らかさのタンニン、旭リンゴとグレープフルーツを混ぜたような酸は不思議な感じを覚えました。

話はそれますが、この旭リンゴは安価な部類に入り上等な味わいとは言い難い林檎ですが。完熟直前に収穫し、2 3日後に食べると果肉は瑞々しくフワパリ感があり、酸がストレートでシンプルです。高級感はありませんが、シンプルな美味しさを楽しめる林檎であることを去年知りました。そのことが、印象に残っていて、記憶の中から出てきたのかもしれません。