プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア “エス”(Primitivo di Manduria “ES”)のインポーターのテクニカルシートから抜粋をしました。
「ES」とは、精神分析の権威フロイト博士が提唱した『人間の本能の最も奥底に位置する欲動』の事で。ジャンフランコ フィノ自身の本能、そして激情に、最も相応しい命名を与えました。樹齢60~90年のプリミティーヴォ100%を温度管理された70HLのステンレスタンクにてマセラシオン(日に2度のデレスタージュ)、アルコール発酵(毎日バトナージュ)の後に、フレンチバリック(新樽率50%)にて9ヶ月間の熟成と瓶熟を9ヶ月間されます。美しく濃いルビー。コーヒー、タバコ、完熟した赤い果実や幾種もの花、革そしてスパイスの豊かで優雅な香り。口当たりはビロードのようで、口中でも豊かな果実味が爆発します。綺麗な酸味も感じられ、官能的なほどタンニンも丸く、16.5%もあるアルコールを感じさせないほど柔らかい味わいです。
ローマ以前のギリシャの植民地の頃からの品種です。カリフォルニアのジンファンデル種とは双子の兄弟のような関係にあるそうです。今回は試飲もせず。2009年がイタリアで高い評価を得ていたので、何気に買ってしまいました。本来ならば2009が市場に出回っているはずだが。ここのインポーターは先取りをして売ってきます。来年の評価がドンビキしないことを祈らずにはいられないのですが。
このワインは以前1994年をリストに加えていました。その頃は最後までワインの良さを理解が出来ずに2004年に売り切り状態にしていました。知識不足を単純に露呈していたようなものです。2001年にコルペトローネ社の1997年をリストに加えていたこともあり。リスト落ちさせ今日に至っています。その間に出会ったサグランティーノからわずかながらも経験を積み重ねながら。ある日、あの意味不明な頑固一徹なワインが脳裏の隅から甦り、リストに再登場することになりました。
最後の1本を抜栓して頂いたお客様の反応は、記憶に残っていませんが。私には、何か胸に閊えるものがあったのではないかと思っています。セラーに保管していたワインを様子見で試飲した時以来、味わったことがないので10年ぶりに味わうことになります。しかし、10年はエイジングをします。今時のワインは飲みごろが以前より早く来るので、このワインもそうであると思いますが。3本しか買っていないので、指定されても、他のワインを進めます。次回の気になるヴィンテージは買って行こうと思っています。
以前から、そろそろダメになっているワインかなと思いながら眺めていたワインです。デットストックになっていたディアーノ ダルバ “ラ レプレ”(Diano d’Alba “Vigna la Lepre”)は熟成するタイプのワインではありません。
しかし、抜栓してみると酸がまだしっかりしていて、軽く滑らかなタンニンともに劣化しているとは言えない状態でした。さすがに風味は抜け落ちたような印象があります。香りは単調でブドウから造られた飲み物であることは感じられるが、それ以上の盛り上がりが感じられない。決して悪いワインではないし、欠点がある訳ではないのだが。買う物を忘れ、空の買い物かごをただぶら下げているような状態に感じられました。
しかし、抜栓してみると酸がまだしっかりしていて、軽く滑らかなタンニンともに劣化しているとは言えない状態でした。さすがに風味は抜け落ちたような印象があります。香りは単調でブドウから造られた飲み物であることは感じられるが、それ以上の盛り上がりが感じられない。決して悪いワインではないし、欠点がある訳ではないのだが。買う物を忘れ、空の買い物かごをただぶら下げているような状態に感じられました。