イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

フラスカーティ スペリオーレ セッコ “サンタ テレーザ”

2014-10-29 08:49:36 | イタリアワイン
このイタリアワインは前日に抜栓したFrascati Superiore Secco Santa Teresa 2008です。嬉しくなるようなお客様を目の前にしています。咲きかけの大輪の花といい香りのする萎えない花を相手にしています。シャボとしたフラスカーティも5年もエイジングすると熟成感とフレッシュ感を同時に楽しめることが出来ます。複雑な香りと変化を繰り返す果実味、旨味のあるほろ苦さ。今宵、愛でる楽しさを充分に演出してくれたフラスカーティでした。

グレイワッキ ソーヴィニヨン ブラン

2014-10-18 10:07:52 | ブログ

Creywcke 今回はニュージーランドのマーロボロ地区産のソーヴィニヨン ブランから造られるグレイワッキのワインです。造り手はケヴィン ジュッド氏です。何か目的があってリストアップしたのではなく、先日購入したバルバレスコの四隅が開いていたので、入れたワインです。ワインショップで買うと2100円くらいだと思います。
温州ミカン、白桃、気もそぞろなアプリコットのような香り。それらの後を追うようにピンクグレープフルーツの香り。この温州ミカンは3ヶ日産ではと、直観的に思い浮かびました。酸と甘みのバランスの良さは静岡県産のミカンの特徴だと思っています。しかし、中には酸っぱいだけのミカンもありますが。このワインに限って言えば、バランスの良さだけに見ることが出来ると思います。輪郭がしっかりした香りに味わいもフォーカスがしっかり合っています。何といっても、ほろ苦さが美味しく感じられました。
さて、どの料理を合わせましょう。ポン酢で頂くチリ鍋、白菜のお浸しに焼き鳥のつくねも合うと思います。それに酔い心地の良いワインでした。


ヴァルテッリーナを2種類追加

2014-10-15 10:16:51 | ブログ

Valtellina ヴァルテッリーナ スペリオーレ “フラチャ”(Valtellina Superiore Vigneto Fracia) 2010と、スフルサット ディ ヴァルテッリーナ “カルロ ネグリ”(Sfursat di Valtellina Carlo Negri)2010の2種類をワインリストに追加をしました。2010年はとても良い年でした。この先が楽しみなワインです。


JET CAP ソムリエ コンテスト顛末記

2014-10-12 09:04:15 | ブログ

Jetcap今月8日に、日欧商事主催のJET CAP ソムリエ コンテストに挑戦してきました。全国5か所の地方予選から上位20名による、東京での2次予選がイタリア文化会館でありました。結果は上位10名の準決勝には残れませんでした。
あることをきっかけにJET CAPに臨むことを決意し、ソムリエの呼称資格を取得のための勉強を始めました。ソムリエの呼称資格は2次試験に2度目で合格し、去年JET CAP初トライをするも、ブラインド テイスティングを一問書き換えたことが致命傷で、東京へは行けず。翌年の二次試験までの1年間は間延びをするのを嫌い調理師免許と日本ワイン検定、北海道フードマイスターの資格に挑戦。日本ワイン検定は11月に1級にチャレンジします。北海道フードマイスターは一つ上の上級を目指しています。
さて、今回のJET CAPは最後の詰めが甘いと、深く反省をしているところです。甘く見ていた訳ではありませんが。コンテストだということを忘れ、自己流で挑んだことが間違えでした。私のワインに対する流儀はこの中で通じるもので、課題をクリアーすることとは違うことに、後から気付いた次第です。今年を最後にしようと考えていましたが。悔しいなと、思う気持ちがだんだん強くなっています。しかし、来年は還暦を迎えます。ジジイの嫌がらせで、挑戦しようとも考えています。


バルバレスコ パヨレ

2014-10-11 10:20:43 | ブログ

Barbaresco_pajore バルバレスコ パヨレ(Barbaresco Pajoré)2010を追加しました。6月末に発注をして1本入荷の後、キャンセル待ちの状態にあった3本のワインです。このワインの売りは、DRCと同じ樽で熟成をしていることです。以前はモダンバローロに刺激をされて大樽からバリックへ移行しようとしていた生産者です。しかし、4つある畑をそれぞれの個性で造りを変えて醸造していたのですが。試行錯誤の末、自然酵母で発酵をし、バリック(新樽率は25%)で熟成させる方法に統一していった経緯があります。おそらく、単一畑の個性を優先するのであれば、醸造を統一することで、4つある畑のワインが解りやすいのではないかと思われます。それにしても、このパヨレは、私の読みが当たっていれば、グラデーションの広いふっくらしたワインになるはずです。最近のワインは飲み頃を早く迎えるので、10年も待たないで済みそうですが。5年くらいはエイジングをします。
左のワインはニュージーランド マルボロ地区のソーヴィニヨン ブランです。造り手はケヴィン ジュット氏です。次は日本人の造るワインを試飲したいと思います。