イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

バローロ ヴィッラドリア

2017-07-29 16:30:18 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはバローロ ヴィッラドリア(Barolo Villadoria) 2007です。

このワインは、3500円前後のお手頃なバローロです。風格はそれなりに漂っているバローロですが、風味に粗雑さを感じえない。悪くはないのですが、エチケットを眺めバローロだな、と思いながら納得するワインです。不味いと感じてはいません。香りは白い花、キノコ、ナツメグ。柔らかさを丸め込んだような酸とヴェルヴェットのような滑らかなタンニン、膨らみのある柔らかな果実味。味わいはふっくりとして、まとまりがあります。しかし、何故かお腹がいっぱいにならないワインでした。でも、酔い心地は良いワインです。


ファースト ボトル

2017-07-21 14:41:04 | イタリアワイン

今回、抜栓した日本のワインは甲州 ファースト ボトル 2013です。

青りんご、白桃、ピンク グレープフルーツの香りはとても溌剌としています。ミネラリーで美味しさのあるほろ苦さにクリッとした酸。プリッとした果実味と香りはシンプルに構成されていますが、行間に意味深さを感じます。以前のバルベーラでも、簡素に構成された味わいでも造りの上手さを感じさせられるワインもあります。フルボデイで複雑もいいけれど、行間の読みを楽しむのも一興かな、と思いました。そして、酔い心地の良いワインでした。


ソアーヴェ セレオーレ

2017-07-14 11:45:58 | イタリアワイン

今回、抜栓したイタリアワインはソアーヴェ セレオーレ(Soave “Sereole”)2013です。

このワインは、熟成感を味わうも良し、リリース後のフレッシュ感を楽しむこともできます。ネクタリ、オレンジピールの香りは素直に拾うことが出来るのですが。サアンブーコのようでもあり、ジャーマンアイリスのようでもあり、ナツメグの香りをまとっているような、いないような、ぶれぶれの決められない状態でした。風味はほんのりと円みを帯びた酸とほろ苦さに、弾力のある鮮やかなグラデーションの果実味。複雑では無いけれど、味わい深さがあります。この味わい深さには、うかうかしていると足元を掬われるようなワインが出てくるのかな、と思いながら酩酊船の中でした。


エルバルーチェを追加

2017-07-03 16:55:31 | イタリアワイン

エルバルーチェ ディ カルーソ “ラ ルスティア”(Erbaluce di Caluso “la Rustia”)2015を追加しました。

レモンバームやレモングラスのようなレモンと草を合わせたような香りを見つける、とエルバルーチェを先ず思い浮かべます。個性的なこのワインはトリノの近郊の限られた地域で栽培されているブドウから造られ。2015年はブドウにとってエクセレントな年でした。

飲み頃は今から抜栓しても良いし、5年後くらいに熟成感を楽しむことが出来ます。