イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

肉料理に合う白ワイン。

2009-06-17 10:34:20 | インポート

先日、抜栓して頂いたヴィエ ディ ロマンス社のフリウリ イソンツォ フリウラーノ “ドレエ”は私が予想していた以上のポテンシャルでした。柑橘系の蜂蜜、マーマレードにハーブ(セージ、ローズマリー)、スモーキーなの香りはアフターテイストにも余韻として残ります。ビワの完熟した香りと萎れた花弁がいまだに生気を宿しているフレッシュな白い花の香りが感じられました。四隅を端正に整えられた酸とエレガントで膨らみのある果実味は構成がバランスよく力強い、しかも美しい。自宅でゆっくりと味わうには充分な5分の1ほど残して頂いたので、じっくりと堪能させて頂きました。室温に慣らされて3時間以上も経過していたのに、酸の裾が乱れることもなく、艶やかな果実味が凛とした佇まいは、別な世界に誘われる思いがしました。いい感じで酔いを楽しみながら、以前の試飲会に出されていた、アルザスのピノ グリを思い返しました。対抗するわけではないが。同類のニュアンスが感じられ、これならば、イタリアの白ワインで肉料理を合わせられると思いました。仕事の後の過分な分け前での酒盛りに、すっかり極楽気分にさせて頂きました。Tさんありがとうございました。妻には申し訳程度にオルネライア97を残して置きましたが。翌日まで室温に置かれていながら、その有り余る存在感にしきりに感動させられました。