波龍図鍔 (鍔の歴史)
波龍図鍔 一琴
後藤一乗の高弟、舟田一琴の作。これも線彫になる表現で、片切彫を巧みにしているが、一琴の得意とした線彫の底に丸みを持たせた甲鋤彫をも加えている。鉄地をゆったりとした泥障形に造り込んで打返耳に仕立て、龍の目のみ金の平象嵌。立つ波の崩れ落ちる様子など、筆絵を思わせよう。鎚目を残した地の表情は、古紙を意図したものであろう。86.2ミリ。
波龍図鍔 桑村克久(花押)
加賀金工桑村克久の作。克久は平象嵌を得意とした金工。渦巻き状に大胆な片切彫を施し、稲妻部分にわずかに金の平象嵌を加え、目玉は赤銅。総体は素銅地。激しい空気の流れが感じられる。62ミリ。
波龍図鍔 一琴
後藤一乗の高弟、舟田一琴の作。これも線彫になる表現で、片切彫を巧みにしているが、一琴の得意とした線彫の底に丸みを持たせた甲鋤彫をも加えている。鉄地をゆったりとした泥障形に造り込んで打返耳に仕立て、龍の目のみ金の平象嵌。立つ波の崩れ落ちる様子など、筆絵を思わせよう。鎚目を残した地の表情は、古紙を意図したものであろう。86.2ミリ。
波龍図鍔 桑村克久(花押)
加賀金工桑村克久の作。克久は平象嵌を得意とした金工。渦巻き状に大胆な片切彫を施し、稲妻部分にわずかに金の平象嵌を加え、目玉は赤銅。総体は素銅地。激しい空気の流れが感じられる。62ミリ。