雲龍図鍔 (鍔の歴史)


雲龍図鍔 崎陽山人若芝雲龍軒是高(花押)
長崎に栄えた若芝(じゃくし)と呼ばれる一派の、八代目に当たる是高の作。若芝は代々用いた号銘で、鉄地高彫に極めて細い線を刻み、この部分に金を擦り込んでぼかしの妙趣を採り入れるを特徴としている。この鍔では、地鉄そのものを渦巻き状の鍛えた肌を鮮明に浮かび上がらせて荒れ狂う海原を表現し、これを背景に雲龍を描き出している。主題の周囲をわずかに彫り込んでおり、龍の身体はこれによって浮かび上がっている。迫力のある作である。79.5ミリ。


雲龍図鍔 崎陽山人若芝雲龍軒是高(花押)
長崎に栄えた若芝(じゃくし)と呼ばれる一派の、八代目に当たる是高の作。若芝は代々用いた号銘で、鉄地高彫に極めて細い線を刻み、この部分に金を擦り込んでぼかしの妙趣を採り入れるを特徴としている。この鍔では、地鉄そのものを渦巻き状の鍛えた肌を鮮明に浮かび上がらせて荒れ狂う海原を表現し、これを背景に雲龍を描き出している。主題の周囲をわずかに彫り込んでおり、龍の身体はこれによって浮かび上がっている。迫力のある作である。79.5ミリ。