雲龍図鐔 (鍔の歴史)


雲龍図鐔 銘 寛斎鐫
激しく波立つ海原、巻き上がる暗雲、稲妻の走る大空を掻き分けるように姿を現わす龍神。鉄地を磨地に仕上げ、打ち込むような太い片切彫と鋤彫、肉高く龍神の頭を彫り出し、身に纏う火炎を金の象嵌で表わし、目玉は金に赤銅、苔生す身体は多彩な鏨を打ち込み、鋭く宙を掻く爪、綺麗に揃った鱗、辺りを探る触角などすべてにおいて荒々しい表情を演出している。寛斎は三代赤文を襲名した桂野文雄の号で、加納夏雄の門下で修業した巧手である。77ミリ。


雲龍図鐔 銘 寛斎鐫
激しく波立つ海原、巻き上がる暗雲、稲妻の走る大空を掻き分けるように姿を現わす龍神。鉄地を磨地に仕上げ、打ち込むような太い片切彫と鋤彫、肉高く龍神の頭を彫り出し、身に纏う火炎を金の象嵌で表わし、目玉は金に赤銅、苔生す身体は多彩な鏨を打ち込み、鋭く宙を掻く爪、綺麗に揃った鱗、辺りを探る触角などすべてにおいて荒々しい表情を演出している。寛斎は三代赤文を襲名した桂野文雄の号で、加納夏雄の門下で修業した巧手である。77ミリ。