菊花図鍔 肥後
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/77/275c21eac680a2f0ca068a667dcc983c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/b7/8717431e3ea127952dcb8380dd474a83.jpg)
菊花図鍔 肥後
正阿弥派の作と極められてはいるも、肥後金工の作である。肥後金工には正阿弥派の得意とした金銀布目象嵌を採り入れた作があり、正阿弥に紛れるものがある。この鍔が良い例。菊花の花開いた様子を全面に構成したこの鍔面は、鉄地高彫の所々に金布目象嵌を施している。この落ちそうな金の様子が何とも美しい。菊の様子を写実的に表現しているわけではなく、言わば菊は鍔の造形のみ。耳に素銅の覆輪式に装飾を加えているのも面白い。決して華やかではないのだが、渋い中に華が感じられる。ここに肥後の魅力がある。
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菊花図鍔 肥後
正阿弥派の作と極められてはいるも、肥後金工の作である。肥後金工には正阿弥派の得意とした金銀布目象嵌を採り入れた作があり、正阿弥に紛れるものがある。この鍔が良い例。菊花の花開いた様子を全面に構成したこの鍔面は、鉄地高彫の所々に金布目象嵌を施している。この落ちそうな金の様子が何とも美しい。菊の様子を写実的に表現しているわけではなく、言わば菊は鍔の造形のみ。耳に素銅の覆輪式に装飾を加えているのも面白い。決して華やかではないのだが、渋い中に華が感じられる。ここに肥後の魅力がある。