猛虎図鐔 宗政
猛虎図鐔 宗政
この鐔工もまた、鉄地に意を注いだとみられ、緻密に詰んでしかも強靭な風合いを漂わせる、独特の鉄味の作品を見る。そして彫口が深く鋭く、精密である。装剣小道具には、水飲み虎と呼ばれる図柄が好まれて描かれることがある。本作のような場面であり、虎の用心深さと迫力が主題であり、この鐔も全面に作意が込められている。川面と雲、陰に透かされた月、面の背後を櫃穴に仕立てて虎の姿をくっきりと浮かび上がらせている。構成も巧みである。宗政は伊勢藤堂家に仕えた工。
猛虎図鐔 宗政
この鐔工もまた、鉄地に意を注いだとみられ、緻密に詰んでしかも強靭な風合いを漂わせる、独特の鉄味の作品を見る。そして彫口が深く鋭く、精密である。装剣小道具には、水飲み虎と呼ばれる図柄が好まれて描かれることがある。本作のような場面であり、虎の用心深さと迫力が主題であり、この鐔も全面に作意が込められている。川面と雲、陰に透かされた月、面の背後を櫃穴に仕立てて虎の姿をくっきりと浮かび上がらせている。構成も巧みである。宗政は伊勢藤堂家に仕えた工。