ご家族にペースメーカーを使いはじめた方がいらっしゃるご家庭におすすめ 「レジデントのための これだけ心電図」

レジデントのための　これだけ心電図

著： 佐藤弘明（公立置賜総合病院・内科）
発行日： 2018年02月03日
ISBN： 978-4-7849-4730-0
版数： 第1版
日本医事新報社　JAPAN MEDICAL JOURNAL

序文
勉強は順序が大切
この本は、心電図の初学者（特に医大生、初期研修医、循環器病棟ナース）が効率よく勉強するために作った本です。
私は臨床医として働きつつ、医師国家試験予備校の講師もしており、研修医や医大生に教えています。その際に私がいつも気にしているのは、教える順序です。心電図に限らず勉強は何でもそうなのですが、順序が大切です。同じ内容を勉強するにしても、順序が違うだけで、理解度やヤル気がものすごく変わってしまいます。


以下は私の感想。

心室頻拍を放置したらまもなく死んでしまうので覚えなさい　というようなことです。
まだ回復の見込みがある、打つ手がある、対処可能だから、見逃さないということです。
回復できる段階なのに、放置して重症化したら事故になってしまうから覚えるわけです。

私は家族に発作性上室頻拍を繰り返し発症する人がいて、放置したことで重症化、うっ血性心不全に移行、呼吸不全に苦しんだ経験があります。
呼吸不全はあらゆる臓器にとって死活問題であるため、低酸素で機能を喪失してからでは遅いわけです。