離島では、ランデブーポイントに居合わせる人間に最低限の航空管制能力が要求されている。
近くでアメダスを運用していなかったらアメダスを置く。
ランデブーポイントではライブカメラも運用するほうがよい。
最悪でもできれば携帯電話で撮影した写真を電子メールで送ってもらう。
霧が出ている所と出ていない所の境となっている所では、晴れていると思ったらあっというまに霧に包まれたり、またはその逆になったり、さらには晴れたり霧になったりを短時間で何度も繰り返したりと、刻々と状況は変わる。
2007年 三月三十日深夜、徳之島において、救急患者搬送に向かった陸上自衛隊のヘリが墜落し、四名の方が殉職されました。
2007.06.22 : 鹿児島県議会 平成19年第2回定例会(第6日目)
2007年 平成19年 三月三十日は、私たち統一地方選挙鹿児島県議会議員選挙の告示の日でございました。ちょうど深夜の十二時前後のことでございました。救急搬送の任務に当たっておりました陸上自衛隊沖縄第一混成団。大変悪天候の中、濃霧でございまして、天城岳に激突、そして四名が殉死するという大変痛ましい事故が起きました。
墜落事故による状況を説明いたします。
急性大動脈解離、いわゆる緊急に心臓外科手術を必要とする解離性大動脈瘤の患者が入院されておりました。当時、現場の医師の判断、御家族の希望で高次機関での治療が必要と判断、搬送依頼の決定がされたわけでございます。陸上自衛隊沖縄第一混成団への要請、手順として通常の方式で所管の組合へ提出連絡、それから県消防保安課への依頼、そして自衛隊搬送出動の依頼となり、当日、悪天候かつ濃霧のために痛ましい事故となりました。
過去の搬送状況を三年前にさかのぼりますと、平成十六年度に奄美大島以南は沖縄陸上自衛隊第一混成隊が担当いたしております。六十六件でございます。三島・十島村以北は、鹿屋自衛隊と県の防災ヘリが担当をいたしております。八十五件でございました。平成十七年度は、奄美大島以南七十四件、三島・十島村以北七十一件、平成十八年度、去年は奄美大島以南八十一件、三島・十島村以北同じく八十一件でありました。いろいろと調査をしてみますと、奄美群島区においては、その他にも民間機で二十四件ほど搬送されております。そして、民間船でも五件ほど搬送をされております。
搬送を主に循環器科、脳外科、産婦人科、新生児・小児科、外科、消化器科等でありますが、緊急度による分類を三段階に示しました。
緊急度一は、緊急を必要とする心臓血管外科、急性大動脈解離、急性心筋梗塞、クモ膜下出血に代表される脳出血、これらは地域でほぼ対応ができない状況でございます。
緊急度二に関しては、生命に直接危険はないが、緊急に治療処置をしなければ体に障害を生じるおそれのある場合、脱臼や全身熱傷などでございます。
緊急度三は、生命・身体のための緊急処置・治療を必要としないが、高度の医療を必要とする場合でございます。また、急性心筋梗塞に代表される急性虚血性心疾患、重症不整脈などは、今のところほぼ地域で対応ができております。
これらの点から、現場の医療スタッフ、治療の責任を負う医師たちは、これら地域内対応のできない疾患についての診断や治療がどうしても消極的、後ろ向きになってしまうのが現状でございます。
ここで、問題を三点ほどにまとめますと、その第一点に医師、看護職員、医療スタッフの不足。二点目、緊急に判断、診断、治療のできる専門医の不在、偏在。三点目、緊急時搬送要請など連絡遅延、判断不適などと考えられております。
近くでアメダスを運用していなかったらアメダスを置く。
ランデブーポイントではライブカメラも運用するほうがよい。
最悪でもできれば携帯電話で撮影した写真を電子メールで送ってもらう。
霧が出ている所と出ていない所の境となっている所では、晴れていると思ったらあっというまに霧に包まれたり、またはその逆になったり、さらには晴れたり霧になったりを短時間で何度も繰り返したりと、刻々と状況は変わる。
2007年 三月三十日深夜、徳之島において、救急患者搬送に向かった陸上自衛隊のヘリが墜落し、四名の方が殉職されました。
2007.06.22 : 鹿児島県議会 平成19年第2回定例会(第6日目)
2007年 平成19年 三月三十日は、私たち統一地方選挙鹿児島県議会議員選挙の告示の日でございました。ちょうど深夜の十二時前後のことでございました。救急搬送の任務に当たっておりました陸上自衛隊沖縄第一混成団。大変悪天候の中、濃霧でございまして、天城岳に激突、そして四名が殉死するという大変痛ましい事故が起きました。
墜落事故による状況を説明いたします。
急性大動脈解離、いわゆる緊急に心臓外科手術を必要とする解離性大動脈瘤の患者が入院されておりました。当時、現場の医師の判断、御家族の希望で高次機関での治療が必要と判断、搬送依頼の決定がされたわけでございます。陸上自衛隊沖縄第一混成団への要請、手順として通常の方式で所管の組合へ提出連絡、それから県消防保安課への依頼、そして自衛隊搬送出動の依頼となり、当日、悪天候かつ濃霧のために痛ましい事故となりました。
過去の搬送状況を三年前にさかのぼりますと、平成十六年度に奄美大島以南は沖縄陸上自衛隊第一混成隊が担当いたしております。六十六件でございます。三島・十島村以北は、鹿屋自衛隊と県の防災ヘリが担当をいたしております。八十五件でございました。平成十七年度は、奄美大島以南七十四件、三島・十島村以北七十一件、平成十八年度、去年は奄美大島以南八十一件、三島・十島村以北同じく八十一件でありました。いろいろと調査をしてみますと、奄美群島区においては、その他にも民間機で二十四件ほど搬送されております。そして、民間船でも五件ほど搬送をされております。
搬送を主に循環器科、脳外科、産婦人科、新生児・小児科、外科、消化器科等でありますが、緊急度による分類を三段階に示しました。
緊急度一は、緊急を必要とする心臓血管外科、急性大動脈解離、急性心筋梗塞、クモ膜下出血に代表される脳出血、これらは地域でほぼ対応ができない状況でございます。
緊急度二に関しては、生命に直接危険はないが、緊急に治療処置をしなければ体に障害を生じるおそれのある場合、脱臼や全身熱傷などでございます。
緊急度三は、生命・身体のための緊急処置・治療を必要としないが、高度の医療を必要とする場合でございます。また、急性心筋梗塞に代表される急性虚血性心疾患、重症不整脈などは、今のところほぼ地域で対応ができております。
これらの点から、現場の医療スタッフ、治療の責任を負う医師たちは、これら地域内対応のできない疾患についての診断や治療がどうしても消極的、後ろ向きになってしまうのが現状でございます。
ここで、問題を三点ほどにまとめますと、その第一点に医師、看護職員、医療スタッフの不足。二点目、緊急に判断、診断、治療のできる専門医の不在、偏在。三点目、緊急時搬送要請など連絡遅延、判断不適などと考えられております。