toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「7デイズ」 五十嵐貴久

2022年10月14日 | 読書日記
最初ジヒョンの態度がひどすぎるし、陽平もまともじゃなくて読むのが嫌になるが、我慢して読み進めると面白い展開になって行く。
絶対あり得ない無鉄砲な行動を取る二人だけど、違和感以上にストーリが面白い。
その後は五十嵐貴久らしいラスト。





PHP研究所
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「メタルマトリックス」 日和真之

2022年10月13日 | 読書日記
奥付は無いし、活字は小さめの(何ポイントかは分かりません)ゴシック体で読みにくいしで、ちょっと読もうと言う気力が失せかけたけれど、読み始めたら意外に面白くて一気読み。

校正が甘いところが有ったり、固有名詞などにフリガナが無かったり、そして何より設定が荒唐無稽すぎたりなど問題点だらけだけれど、それらがあまり気にならなくなってくるほどストーリ展開が良い。
警察や海上保安庁を動かせるだけでなく、アメリカ海軍まで動かせる組織って何なんだ・・・って読んでいる最中に気になって仕方ない。

終盤は目が離せなくなる展開だけど、謎の組織も含めて伏線が拾い切れていないので、読み終わった時沢山忘れ物をした感じ。
折角これだけの面白い物語なのだから、細かいところも含めてブラッシュアップすれば名作になると思うんだけど、詰めが甘すぎて残念。

そのまま子供向けの特撮番組にしたら受けるかも。。

ところでニュートリノは方向を定めて発射できるものなのか??



自費出版
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「暗闇のなかの光」 ハイノー・ファルケ 訳:吉田三知世

2022年10月12日 | 読書日記
前半は物理学と天文学の解説。

中盤はその流れでVLBI望遠鏡による観測によって明らかになってきたブラックホールについて。
そしてVLBIを繋いだEHTプロジェクトの発足から「ブラックホールの画像」の撮影までの物語。

後半は、一般相対性理論と量子力学の限界の話から哲学的な話になって行く。


比較的分理解し易く書かれているけれど、内容に対応する図や写真が有ればもっと分かり易かったかな。
EHTのようなプロジェクトは世界が平和じゃないと実現しないけど、プーチンは困ったもんだ。。




亜紀書房
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「切腹屋」 岩井三四二

2022年10月07日 | 読書日記
岩井三四二2冊目。
以前読んだ「とまどい本能寺の変」が全く合わなかったので、もう手を出さないつもりだったけれど、タイトルと表紙に釣られてしまったが結果は正解。
このところ、面白い本に当たってなかったというところも有るかもしれないけれど、登場人物のキャラ設定もストーリも良くできていて楽しめました。



光文社
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「クロコダイル・ティアーズ」 雫井脩介

2022年10月05日 | 読書日記
陶磁器店の跡取りの一人息子に嫁いだ想代子の物語。

パラグラフが変わるごとに主人公が変わって行くけれど、物語が前後したりすることも無く自然に進んでいき、それぞれの登場人物の心情が良く分かる効果を生んでいる。
姑の暁美とその姉の東子姉妹の想代子に対する感情が最後まで理解できないから、彼女達が主人公のパラグラフになると読んでいて嫌な気持ちになって仕方ない。
ここまでひどく書かなくても良いと思うんだけど・・・・。

最後に暁美姉妹から世渡り上手の悪女と思われていた想代子の本当の気持ちが明かされたのは良いけど、何でもありのめでたしめでたしの結末はどうでしょう。。





文藝春秋
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「出てこい海のオバケたち」 椎名誠

2022年10月04日 | 読書日記
「アサヒカメラ」掲載の写真エッセイの最後の4年間分をまとめたもの。
旅のエッセイで、写真が3枚ずつ。

一応3つのテーマに分かれているような体裁になっているけれど、順番が滅茶苦茶で場所も内容も行ったり来たり。
もう少し何とかならなかったのか・・・。





新日本出版社
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「ドラゴンズ・タン」 宇佐美まこと

2022年10月03日 | 読書日記
独立した5つの物語が章として書かれている。
それぞれの章は何の関係も無い物語だけど(微妙に登場人物などが関連してるところも有るけれど)、どれも不条理な展開で、最後に可羏児か呂鳴妟の生まれ変わり(と思われる人物)が、老いることのない体を持つ鋭勍微に殺される。

第五章になると舞台が古代の中国から現代(近未来?)の日本になり物語も分かり易くそして面白くなってくる(はっきり言って四章まではそれほど面白くない)。
ドラゴンズ・タン(竜舌)と名付けられた新型フィロウィルスのパンデミックが起こって、冒頭に登場した姜煒漻の言葉の意味がようやく分かる仕組みになっている。
やがてパンデミックが収束するけれど、科学的には滅茶苦茶な理論で説明されて読むのが辛くなる。

出来過ぎの最後だけど、それなりに納得できる。
第二章から第四章は無い方が断然良いとも思うんだけど・・・・。


母校の校歌に「開かばならむ梓弓」と言う一節が有るけれど、その意味が分かった。。





新潮社
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