toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「土蛍」 近藤史恵

2013年06月30日 | 読書日記
副題に「猿若町捕物控」と有るように、玉島千陰と言う常廻り同心の活躍する話。
4つの短編集になっている。
知らなかったけど、どうもシリーズになってるらしい。

2つの全く関係の無さそうな事件が起こって、やがてその2つが繋がって解決するというパターンが多いようです。


光文社
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「孤高のメス 神の手にはあらず」 大鐘稔彦

2013年06月25日 | 読書日記
孤高のメス(外科医当麻鉄彦)の続編。
甦生記念病院を辞めた当麻と矢野、そして当麻の居なくなった病院のその後の物語。

当麻の周りはみんな良い人で、医者はみんな優秀。
対照的に他の医者は医者としての技量も無ければ人間としてもどうか・・と言う描き方でちょっと違和感を感じてしまう。
手術の場面は専門的過ぎてすごいことをやっているんだろうとは思うけれど何だかさっぱり理解できない。
最後はハッピーエンドに収束していきながら・・というストーリで、後半は恋愛小説になってしまう。


幻冬者文庫 第1集~第4集
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「満つる月の如し 仏師・定朝」 澤田瞳子

2013年06月24日 | 読書日記
読んでいても全く内容が頭に入って来ない。
読むのがだんだん苦痛になって来る。
私には手におえない本。

徳間書店
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「ルカの方舟」 伊予原 新

2013年06月23日 | 読書日記
推理小説だったとは読みはじめて暫くは気づかなかった・・(笑)
最終の結論が複雑すぎて、百地がそこまで分ったのがちょっと不自然な気もするけれど、まぁ良く出来ているミステリーと思います。
DNA解析装置の開発をしていたとき何度か行ったことの有る「科学警察研究所」が登場してちょっと懐かしかった。

講談社
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「おもしろ遺伝子の氏名と使命」 島田洋輔

2013年06月22日 | 読書日記
DNA中の遺伝子及び分子生物学全般(実験方法など)に付けられた変わった名前についてのエピソードなどを紹介した本。
DNA解析装置を開発した本人としては是非読んでおかないと・・と思って手にした一冊。
それなりに面白く読めて、解説も有り分かりやすいけれど、タイトルも含めて、あちこちに「遺伝子につけられた面白い名前・・」と書いてある。
実際は遺伝子の名前だけでなく、最初に書いたように分子生物学にまつわる用語についても書いてあり、全く知らない人が読んだら少し混乱するかも。

オーム社
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「ソウルメイト」 馳星周

2013年06月16日 | 読書日記
犬と人の係わりをテーマにした短編集。
各作品はそこの登場する犬の種類がタイトルになっているし、最初に「犬の十戒」と言う序文が付いているし・・。
きっとこれは愛犬家が書いた犬の賛歌なんだろうと、たいして犬には思い入れの無い私は全く期待せずに読み始めた。
しかし、見事にそれは裏切られて、どの話も良く出来ていてなんだか犬が飼いたくなってしまった。

集英社
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「家族写真」 荻原浩

2013年06月16日 | 読書日記
「ちょいな人々」と同じく短編集。
前回読んだ「砂の王国」はイマイチだったけど、これは久しぶりに楽しめた作品。
特に最後の表題作が、「座敷わらし」の路線で良い感じ。


講談社
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「聖痕」 筒井康隆

2013年06月13日 | 読書日記
改行も無ければ、会話の「」も無く全ての文が続く。第3者視点になったり一人称になったり、時には文語体になったり。
また創作した単語が数多く出現し左ページにはそ一部が解説される。
この構成に慣れるまでは読みにくくて挫けそうになるけれど、ストーリの面白さで何とか読み進むうちに、だんだん慣れてくる。
異様な幕開けと、極端な人物設定でリアリティはまるで感じないけれど、違和感無く最後まで読みきれるところが筒井康隆。
個人的には初期の作品のほうが好きだけど、まだまだ精力的にチャレンジしてるところに感激。


新潮社
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「ときぐすり」 畠中恵

2013年06月09日 | 読書日記
町名主の跡取り息子が、町内のちょっとした事件を仲間と解決するという良くある物語。
肩が凝らない本だけど、構成がロジカルでなくて、ストーリがつかみにくい箇所が多くてちょっと戸惑う。
「まんまこと」「こいしり」「こいわすれ」とシリーズ4冊目らしい。


文藝春秋
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「針いっぽん」 佐伯泰英

2013年06月04日 | 読書日記
鎌倉河岸捕物控の19巻。
なんだか展開が、だんだん鬼平に似てきた。
捕物控だから仕方ないのかな。。
亮吉も成長して一人前になってきたみたいで、金座裏も安泰でしょう。
最終章はやっぱりオマケの話。


門川春樹事務所
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「ゾーンにて」 田口ランディ

2013年06月03日 | 読書日記
ゾーンと言うのは福島の警戒区域のこと。
このゾーンを舞台に、あるいは関連した4編の短編集。
特に面白いわけでもないけれど、詰まらない作品って訳でもない。
まぁ普通・・・?
中では3作目の「牛の楽園」が一押し。


文藝春秋
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「砂の王国」 荻原浩

2013年06月02日 | 読書日記
詰まらない本が続いたから・・と思ってこれを選んだ本がこれ。

イマイチ盛り上がりに欠ける出だしだったけど、上巻の終わる頃にはストーリーが大きく動き出して期待が膨らむ。
良い調子で読み進めていくと終盤、雲行きが怪しくなって、なんだかなぁの結末。
期待してたのにちょっとがっかり。。



講談社 上下巻
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