toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「ソニー盛田昭夫 "時代の才能”を本気にさせたリーダー」 森健二

2016年05月28日 | 読書日記
「世界初」の製品を次々と出していくソニーはエンジニアの私にとっては憧れのブランドであった(過去形と言うところが寂しいけど・・・)。
その製品群の開発ストーリとして盛田昭夫(及び井深大)関係の本は何冊も読んできたけれど、この本は経営者としての盛田にスポットを当てて書かれたもの。
個人的には開発物語の方がずっと楽しいけれど、この本もなかなか興味深く読めた。
経営者としても実績のあった盛田の姿が膨大な文献から描き出されており、彼の魅力的な別の一面を知ることができた。
彼亡き後のソニーの凋落が読んでいて辛い。




ダイヤモンド社
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「カラット探偵事件簿1」 乾くるみ

2016年05月26日 | 読書日記
典型的な謎解き探偵もの。
本格ミステリーではなく、ライトミステリーの短編集。
どれも及第点で、サラッと読める。
ずっと伏線があって最後のオチになってるけど、これは余計かも・・・



PHP文芸文庫
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「筆跡はお見通し」 山下貴光

2016年05月23日 | 読書日記
状況設定、人物設定、ストーリとも良くできていて面白い。
主人公の思考が随所に出てきて、それが効果的な時もあるけれど、ほとんど滑った感じで読んでいてちょっとイタイ。




河出書房新社
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「オレンジシルク」 神田茜

2016年05月21日 | 読書日記
行動力が有るのか無いのかさっぱり分からない主人公にイライラしながら読んだ。
ほぼ思った通りの結末だったけど、知らない世界が覗けたし、なかなか面白かった。



新潮社
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「自殺予定日」 秋吉理香子

2016年05月20日 | 読書日記
殺人事件の真相調査がどんでん返し。
すべてが見事に解決し出来すぎのストーリ展開だけど、違和感なく素直に読めてしまう。




東京創元社
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「ロバのサイン会」 吉野万理子

2016年05月20日 | 読書日記
動物が主人公で、クールに人間を観察するというちょっと斬新な短編集。
それぞれの話の中で微妙に他の話の登場人物(動物)が出てきたりするが、そこは余計な気がする。
どの話もいかにもその動物が考えていそうに思えて楽しいし、ストーリも面白い。



光文社
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「1ポンドの悲しみ」 石田衣良

2016年05月20日 | 読書日記
なんじゃそれぁあ・・・と言うのも有ったけど、全体的には読んだ後ほのぼのするような短編恋愛小説集。




集英社文庫
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「自意識過剰!」 酒井順子

2016年05月18日 | 読書日記
前半は「こんなこと考えてる人もいるんだ!」という驚きと、客観的に冷静にここまで自己分析できる著者にも感激。
「世界の視線」の項は思わず納得。と言うことは私も自意識過剰?



新潮文庫
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「アイアムアヒーローTHE NOVEL」 アンソロジー

2016年05月17日 | 読書日記
「アイアムアヒーロー」という連載漫画が有るらしいが、残念ながら読んだことが無い(というより存在自体を知らない)。
このアンソロジーの各作品と、原作漫画の内容がどいう関係にあるのか分からないので純粋に小説として読んだわけだけれど、最初の浅井リョウのものと、最後の佐藤友哉、島本理生の共作のものがつまらなかったほかは、どれも面白く読めた。
原作を読んでいれば、どれももっと面白かったのかも・・・と思うとちょっと残念。


浅井リョウ 「十七歳の繭」
中山七里  「ZON再生」
藤野可織  「光」
下村敦史  「一筋の希望」
葉真中顕  「GAMEisOVER」
佐藤友哉、島本理生 「消え残る」



小学館
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「一升桝の度量」 池波正太郎

2016年05月16日 | 読書日記
様々なところに発表され、単行本には未収録の短文をまとめたもの。
池波正太郎の新刊が読めるとは嬉しい限り。
作品のモチーフや裏話的な内容のものも有ったりして興味深く読めた。



角川春樹事務
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「ガールズ・ステップ」 宇山佳祐

2016年05月14日 | 読書日記
ダメダメな集団の中に、一人だけ付き合いの悪い天才がいるダンス部。そんなバラバラなメンバーをまとめ上げていくという典型的な青春小説。
ストーリ展開も思った通りだったけれど、最後まで面白く読めた。

エピローグは余計だったかも・・・・。

セリフの文章が、質問ではないのに「?」で終わっている箇所がいくつもあって、ちょっと戸惑う。



集英社文庫
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「モップの精は旅に出る」 近藤史恵

2016年05月14日 | 読書日記
シリーズのもらしいけれど、初めて手に取った本。
第一話と二話は連作短編スタイル。三話と四話も含めてすべてキリコという掃除をする女性が脇役で登場する。
どの話もそれぞれ面白いんだけど、シリーズものと言うほどの関連性はない。
これがシリーズ最終作と言うことだけど、最初から読んでいたら違う印象なのかも・・。機会が有れば読んでみよう。



実業之日本社
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「指揮のおけいこ」 岩城宏之

2016年05月12日 | 読書日記
すべての指揮者が文才が有るとは思えないけれど、少なくとも今まで読んだ中では指揮者の書くエッセイはどれも面白かった。この本も例外ではない。
最初から指揮者の中でも文才のある人しか本は書かないのかも・・・



文春文庫
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「ジャンクDNA」 ネッサ・キャリー 訳:中山潤一

2016年05月11日 | 読書日記
ヒトのDNAの98%を占めるたんぱく質をコードしないDNAに関してはテロメア、セントロメア、プロモータ、エンハンサー、ノンコーディングRNAなどが知られていたけれど、イントロンを含めてそれ以外の部分に関しては機能が分かっていなかった。本書は最新の研究成果を基にその部分の働きを解き明かす。
殆どが病気の研究から分かってきたという点は、いわゆる遺伝子の研究と同じ過程なのに、こちらの研究が遅れたのは症例が少なかったせいだろうか?
それにしてもDNAの複雑なふるまいはすごい。

いろんなたとえ話で理解を深めてくれるけれど、私にはたとえ話の方に知らないことが多すぎて・・・(笑)




丸善出版
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「家族解散」 糸井重里

2016年05月09日 | 読書日記
両親と、長女、長男、次女の5人家族の物語。
それぞれが哲学的なことを考察したりしながらストーリが進んでいくが、結局なんだか良くわからないし、全く面白くない。




新潮文庫
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