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toshiの「読書日記」
忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。
「想像ラジオ」 いとうせいこう
2015年06月30日
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読書日記
発想は面白いし、読んでいてつまらないことはないんだけど、結局何なの?という本。
イマイチなんだかわかりません。
河出書房新社
コメント
「ガソリン生活」 伊坂幸太郎
2015年06月29日
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読書日記
車(緑のデミオ=緑デミ)が主人公の物語。
車は人間の言葉が分かり、車同士でも会話して情報交換ができるけれど、人間には車の言葉がわからないという設定で、緑デミを通してそのオーナの家族が巻き込まれる事件を描いた話。
なかなか哲学的な思考をする車たちと、やたらに思慮深い小学生の享が面白い。
朝日新聞出版
コメント
「なでし子物語」 伊吹有喜
2015年06月27日
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読書日記
最初特殊な設定で話が良く理解できなかったけれど、状況が分かってくるとどんどん物語に引き込まれてゆく。
純粋無垢な立海と健気な耀子。どちらも孤独な子どもだったのが、お互いを知ったことで成長してゆく物語。
立海の義姉の照子、耀子の祖父勇吉、青井、鶴子、佐々木、ハム兄弟と脇役もみんな個性的て楽しい。
読んでいて耀子は「孤宿の人」のほうにイメージがダブってしまった。
できれば、その後の話も読んでみたい。
ポプラ社
コメント
「ファミリーツリー」 小川糸
2015年06月25日
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読書日記
安曇野、多摩地区と個人的に馴染みのある場所が舞台。
幼馴染(というか5親等の親戚)同士の恋愛物語。
リリーは終始ぶれずにしっかりしているのに、流星はだらし無さ過ぎる。
リリーと上手くいかなくなっている頃の流星の行動はおかしすぎるけれど、リリーがよく見放さなかったものだと思う。
ハッピーエンドで終わっているけれど、流星のことを考えると、今後のふたりはかなり心配。
ポプラ社
コメント
「水死人の帰還」 小野正嗣
2015年06月24日
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読書日記
作者の初期の作品を集めた短篇集。
冒頭の2作はとにかく一つの文章が長くて(平均1ページほど)読むのが嫌になる。
「ブイになった男」は三崎亜記の出来損ないのような話。
表題作は意味不明。
「おでぶではげの女の子とおじいさん」はストーリはさっぱり分からないうえ、描写はひたすら気持ち悪い。
「みのる、一日」も意味不明。
ということで、内容が理解できたのは「ブイになった男」だけ。。
「おでぶではげの女の子とおじいさん」以外はいずれも同じ場所が舞台で同じような描写が登場する。
文藝春秋
コメント
「モンローが死んだ日」 小池真理子
2015年06月24日
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読書日記
未亡人と医師の恋愛小説かと思って読んでいたら、丁度半分位のところで急にミステリーっぽくなっていく。
鏡子が医師に会いにいく場面で、きっと別人だろうと想像したら思った通りの展開。
その後の鏡子の考えや行動がどう考えてもおかしいと思うのだけれど、女性はそう考えるものなのか?
おかしいながら鏡子が週刊誌の記者と共に謎を解いていくものだと思っていたら本人からの手紙であっさりと解決。
言いたいことは色々あるものの全体としては面白かった。
毎日新聞出版
コメント
「竜宮電車」 堀川アサコ
2015年06月22日
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読書日記
堀川アサコらしいファンタジー。
主人公は変わるものの登場人物が共通する3篇の連作短篇集。
最後は神社に祀られる神様まで登場。なんとハローワークに通う神様とは・・(笑)
登場人物の何人かが亡くなってしまうけれど、この作者のいつものパターンで悲壮感はあまりない。
徳間書店
コメント
「あしたの朝子」 山口恵以子
2015年06月21日
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読書日記
著者の母の半生を描いた小説。
千葉の老舗旅館の娘でオペラ歌手を目指していた朝子が東京に出て鋏職人と結婚し二人の子供を育て上げる物語。
どこまでも明るく前向きな朝子の生き方と昭和の時代がマッチしていて小気味よい。
ずっと昔の出来事のように思えるけれど、ほんの数十年前のことなんだよね。
実業之日本社
コメント
「長良川 修羅としずくと女たち」 松田悠八
2015年06月20日
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読書日記
私小説?
大学に入って演劇をしてた頃から、50年以上経って当時の先輩の女性2人と共に故郷の岐阜を旅するまでの話。
脈絡も伏線も何もなく、様々な出来事がただ書かれているだけで、何がテーマなのかわからないうちに終了。
歌舞伎町のつるかめ食堂が出てくるけれど、私もよく行きましたがまだあるのかな?
桑の実を食べて口が真っ赤になる話とか共感できるエピソードは色々有った。
作品社
コメント
「明日の子供たち」 有川浩
2015年06月19日
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読書日記
児童養護施設の物語。
どんなテーマでも有川浩はブレないなぁ・・。
さりげなく自衛隊も出てくるし、お約束の場面もちゃんと用意されています。
もしかしたら実話に基づいた話で、手紙をもらった作家が有川浩?
幻冬舎
コメント
「でかい月だな」 水森サトリ
2015年06月18日
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読書日記
なんとも不思議なお話。
一応ファンタジーなのかな。。
突飛な話で、結局なんだか良く分からなかったけど結構楽しめた。
中川京一みたいなキャラはどこかで読んだことがあるような・・・。
集英社
コメント
「太陽の坐る場所」 辻村深月
2015年06月17日
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読書日記
いきなり高校の同級会の場面から始まる。
そのため出だしから登場人物がてんこ盛りで覚えきれない。
しかも物語の都合上、わざと誰のことなのか分かりにくく書いてあったり、時間が前後したりするので、読んでいて細かいところが理解できない。
途中で「鈴原さん」って出てきたときは誤植かと思った(笑)。
最後まで読んでようやく全てがスッキリするようにできている。
と言っても忘れているところも多いと思うけれど・・・。
辻村深月の小説にしては登場人物のほとんどが嫌な人間。
文藝春秋
コメント
「透明人間は204号室の夢を見る」 奥田亜希子
2015年06月16日
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読書日記
高校生の時にたまたま書いた小説がある出版社の新人賞を受賞して出版されたものの、その後書けなくなってしまった女性が次の一歩を踏み出すまでの物語。
それなりに面白いんだけど、主人公の行動原理も考えていることも良くわからない。
同じモチーフでももうちょっと違った形にして欲しかった。
集英社
コメント
「いのちのパレード」 八束澄子
2015年06月15日
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読書日記
幼稚園の時から一緒の万里とセナは、同じ中学のバレー部でセッターとアタッカー。
それがセナの妊娠で事態は急展開する。
一方二人のクラスメイトの勇馬の姉麻子も昴を妊娠して家族は誕生を待ちわびる。
どちらも悲しい結末になってしまうが、物語の結末は明るい。
講談社
コメント
「中島ハルコの恋愛相談」 林真理子
2015年06月14日
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読書日記
中島ハルコというワガママ放題なのに何故か多くの人に好かれている女性とパリで偶然知り合った菊池いづみ。
不思議なことに、ハルコといづみは行動を共にするようになる。
言いたい放題、やりたい放題のハルコの隣でハラハラドキドキのいづみ。
林真理子にしてはちょっとパワー不足な感じ。
あまりに不自然な設定で、内容もイマイチだけど、ハルコにはスカっとする。
文藝春秋
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