toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「わたし、定時で帰ります。」 朱野帰子

2019年02月22日 | 読書日記
定時退社を身上とするOL結衣。
結衣が教育係となっている新入社員の来栖。
この二人以外の周りの人達は、全員が正反対で残業に明け暮れる。
それゆえ結衣とは折わない。
その設定が、不自然過ぎてずっと違和感だらけだったけれど、最後まで読むとその極端な設定がストーリ上、必然だったことがわかる。

結衣が何故残業をしないのか・・・?
結衣の元婚約者、その弟、謎の石黒、新しい婚約者、使えない上司福永、そして創業社長と個性豊かな登場人物が次々に現れ、ストーリがちょっとごちゃごちゃしてくる。
そんな中で様々な要因がからんで、結衣が仕事に命を懸けることになる。
断ることも出来たのに、そうしなかった理由がさっぱり分からずかなり不自然。

物語が進むうちに、「残業のない会社」を実現するため・・と言うのが結衣の目的になって行くのだけど、ちょっと強引な感じ。
その後のストーリ展開もかなり強引だけど、割り切って読む分には良いのかも。

結衣と元婚約者と現婚約者とのサイドストーリも楽しいけれど、その後どうなるの??





新潮文庫
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「永田町小町バトル」 西條奈加

2019年02月12日 | 読書日記
同時に初当選した世襲の小野塚遼子と、バツイチ子持ちの現役キャバ嬢芹沢小町。
バトルするのは終盤になってからで、そこまでは小町のことだけがひたすら語られるから、内容はタイトルとは若干異なる。

ストーリは面白くて最後の最後まで楽しめるけれど、子供に関する法の不備などに関する内容があまりに多すぎる。
小町の動機になる事情として重要なことは分かるけれど、この小説にそこまで書く必要は無いんじゃないかな・・・。
取りあえず調べたから全部書いておきましたって感じで、お腹いっぱいになってしまう。




実業之日本社
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「ゼロ発信」 赤瀬川源平

2019年02月07日 | 読書日記
小説だと言い張っているけれど、日記ですね。




中央公論新社
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「怒りと悲しみのしなの鉄道」 西村京太郎

2019年02月03日 | 読書日記
昔、知り合いが入院した時に西村京太郎ばかり読んでいたと言って、買った本をみんな貸してくれたことが有った。
その時まとめて10冊以上読んだと思う。
綾辻行人なんかの新本格派に比べると一段落ちる感じだけど、それなりに面白かった記憶が有ったので、久しぶりに手に取ってみた。
当時は女性のセリフが全部「・・・ですわ」となっていて非常に違和感を覚えたけど、それは無くなっていて読み易くなっていた。
ただ、なんだか設定も展開も全体的に不自然すぎて、ちょっとしらけてしまう。
それに特に冒頭で読者に説明する必要から、当事者同士で分かりきっていることをいちいちしゃっべるのが不自然極まりない。
過去の出来事を説明するだけなのだから、セリフにする必要はないのに・・。

後、犯人の足取りを考える場合、現場にいるならともかく、ニュースは現場の近くで見たからって早く正確と言うわけじゃないかたはっきりするまでは近くにいたという考えはおかしいと思うんだけど。。

それから、同じことが何度も書かれている。
「それさっき読んだから知ってる!! しつこいよ!!!」




実業之日本社 JOY NOVELS
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