toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「怪しくて妖しくて」 阿刀田高

2018年06月28日 | 読書日記
この本に限らないけど、阿刀田高の作品は「だから何なんだ」とか「何が言いたいんだ」と考えてはいけない。
サラッと読み流して、モヤモヤしたり不思議な気分になったりするのが正解。

同じような短編を書く人は多いけど、成功してるのは阿刀田高と朱川湊人くらいだと思ってます。





集英社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「バビロンの階段」 蜂須賀敬明

2018年06月24日 | 読書日記
読み終わっての感想は「?」。
ラストはこれから新しい世界に向かって生きていく・・みたいな感じだけど、どうしてそうなったのか良くわからない。いやストーリも内容もちゃんと分かってるから納得できないと言うのが正しいのか。結局何だったの?作者は何が書きたかったの??

それから作中、何気に登場する固有名詞がほとんど分からない。ストーリには全く関係ないけれど気になって調べてみると、お菓子屋の名前だったり料理の名前だったり酒の名前だったりで、本当にどうでも良いことでちょっとイラつく。なんでわざわざ分かりにくい固有名詞を出すのか?それがどんな効果をもたらしているのか??

義東の描写で「興味が有れば活動家顔負けの行動に出るかと思いきや身なりには無頓着」と有るけど私と同じなんだけど、一緒にいる人は疲れますか?



文藝春秋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ロンリネス」 桐野夏生

2018年06月17日 | 読書日記
登場人物が全員嫌いで、友達になりたくないタイプ(もちろんモブキャストや子供は別だけど・・)。

彼等の考えていることも全く理解できないし、読んでいて嫌悪感ばかり。
有紗と高梨が分かれて居たら、救われたラストだったのにどういうこと。。。





光文社
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「オフィスハック」 本兌 有,杉 ライカ

2018年06月14日 | 読書日記
筒井康隆とか、浅田次郎の「プリズンホテル」みたいなハチャメチャで在りえない設定で、単なるドタバタになりそうなところを何とかきれいにまとめたという印象。

序章で主人公の香田が四七ソに移ったので、そこからOJTで成長していく物語かと思ったら、次の章ではいきなりメンターになっていた。

細部の描写に拘っていてそれが特異な設定とストーリにマッチしていていい感じに物語が進んでいく。
会話もしゃれているし、スト-リ展開も良くできていて、最後まで楽しく読めた。

ただ、物語の内容に合わせてわざとだと思うけど文章が軽薄で読んでいてちょっとイライラしてしまう。
また、カバーと巻末の人物紹介のイラストがいただけない・・・。

サイドストーリ的に北朝鮮とアメリカの話が登場するけれど、読んだ日がたまたまトランプと金正恩の対談日。
これも何かの縁なのか??(笑)






幻冬舎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「恋の川、春の町」 風野真知雄

2018年06月10日 | 読書日記
戯作者の恋川春町(私は知りませんでしたが・・・)の物語。

6章構成で、各章がが別の女性との話になっている。
それぞれが駄目だったり。途中まで上手く行ったけど結局駄目だったり。

最後は全員集合でフィナーレといったドタバタ風な終わり方だけど、イマイチ状況が良くわからない。





KADOKAWA
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「船参宮」 佐伯泰英

2018年06月09日 | 読書日記
「酔いどれ小籐次」未読巻制覇キャンペーン第5弾。

伊勢神宮参拝道中記。

「神隠し」に続いて怪しいお話。
ネタが無いのかな??





文春文庫
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「風よ、空へ」 龍道真一

2018年06月05日 | 読書日記
私もメーカの開発設計エンジニアなので、思いっきり感情移入して読んだ。
こんな体験はしてないけど、出張中に神戸で阪神大震災に遭遇したところも同じ。

空飛ぶ風力発電機の開発物語はそれなりに面白く読めたけれど、最後にいきなり方向転換してしまってアレ?と言う感じ。
ミッションを完了して万歳と言う話を期待していたけれど、ちょっと意表を突く展開だった。

ストーリの面白さはあるものの、それぞれの場面展開の関連性が良くわからなかったり納得できなかったりするところも、特に前半多かった。また突然過去の回想になるので、読んでいてかなり戸惑ってしまう。

他にも突っ込みどころ満載。
1 中小企業のワンマン経営者ならともかく、大企業の役員に熊田のような人がいるとは思えない。
しゃべり方もその内容もとんでもないパワハラ。
2 たった二人のチームに同時に二つのプロジェクトをやらせるのもおかしい。
3 いくらなんでも製品の不良検査でテスターは使わないでしょう。。
その上、誤字が多いうえ、意味の無い改行も何か所か有る。ちゃんと校閲したんだろうか。




日本橋出版
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「コンビニ人間」 村田沙耶香

2018年06月03日 | 読書日記
読みだして、「これはなかなか面白いぞ」と思っていたが、白羽と再会したあたりから怪しくなって行き、最後はもうホラー。

主人公のちょっと異常過ぎる思考もそれなりに理解できていたんだけど、白羽を部屋に連れて行くところからは完全について行けなくなる。
全てが最後の場面の伏線なんだろうけど気持ち悪すぎ・・・。

「しろいろの街の、その骨の体温の」も後半ついて行けなくなりそうだったけど、この作者の作品はちょっと怖いもの見たさみたいなところも有るかも。。





文藝春秋
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「夢三夜」 佐伯泰英

2018年06月02日 | 読書日記
「酔いどれ小籐次」未読巻完全制覇運動第4弾。

年明けから久慈屋昌右衛門と伊勢詣でに出発するまでの話。大きな事件も無く、つなぎの巻と言った感じ。

メモ・・
偶然居合わせて2度も掏摸を捕まえた駿太郎と共に、奉行所から褒美をもらう。
おりょうの兄に襲われる。




文春文庫
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする