toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「鱗や繁盛記」 西條奈加

2014年03月30日 | 読書日記
鱗やと言う料理屋で、信州から出てきたお末が働くことになった。
お末の奮闘で、どうしようもない店が立派な店になっていくと言う物語かと思うと、過去の事件が明るみに出てという意外な展開になってゆく。


新潮社
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「異聞・奥の細道」 蓬麻庵

2014年03月29日 | 読書日記
芭蕉が漢詩を作りながら奥の細道を旅したら・・・と言う想定で書かれた小説。
はっきり言って漢詩には興味が持てなくて小説の根幹の部分は全く面白くなかったけれど、曾良とのやり取りが非常に楽しい。
時代小説なのに、現代用語や外来語が普通に登場するので最初はちょっと違和感が。。。。

ところで曾良は諏訪の出身だったんですね。


文芸社
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「そして、星の輝く夜が来る」 真山仁

2014年03月26日 | 読書日記
阪神大震災を経験した教師が、東北の小学校に行く話。
連作短篇集の構成になっている。
熱血教師が引き起こすドタバタ小説と思いきや、どの話も考えさせられる内容で、最後に感動的な一話(それほどでもなかったけど・・)。
校長先生がなかなか良い。


講談社
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「まいない節」 山本一力

2014年03月23日 | 読書日記
登場人物がやたらと多い。最初のうちは段落が変わるごとに新しい人物が登場して、説明が入る。しかもそのほとんどが物語にたいした関わりがなく消えていく。
連載時の都合だろうけど、同じ話や説明が何度も登場してなかなか先に進まない。
段落の最初にいきなりなにかの場面を登場させて後から時間をさかのぼった説明をすると言う手法が多用される。
ということで非常に読みにくい上に、ストーリ自体が良くわからない。
サブタイトルに「献残屋佐吉御用帳」と有るけれど、佐吉はあまり登場しないしほとんど活躍もしない。
そんな不思議な長いだけの小説。


PHP研究所
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「雨の日は学校に行かない」 相沢沙呼

2014年03月20日 | 読書日記
何考ええているのか良くわからない女子中学生が主人公の短編小説集。
最後の話が最初の話に繋がっているほかは、全て独立した全く関係のない話だけど、登場人物がみんなおかしい。
それとも最近の女子中学生ってみんなおかしいの?


集英社
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「王妃の館」 浅田次郎

2014年03月16日 | 読書日記
「プリズンホテル」よりちょっと抑えたドタバタ小説。
設定も登場人物も滅茶苦茶だけど、ちゃんと物語に仕上げたところは流石。
作中物語のプティ・ルイの話も良くできている。


集英社文庫(上下巻)
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「三省堂の国語辞典のひみつ」 飯間浩明

2014年03月15日 | 読書日記
「舟を編む」を執筆者の視点から書いた本。
もしくは「新解さんの謎」を編者自身が書いた本。
この度、改訂版(第7版)が出たのに合わせて出版された宣伝と裏話で、なかなか興味深い内容で面白い。


三省堂
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「幸せの器」 おぎ ぜんた

2014年03月09日 | 読書日記
アフリカで両親を失ったため、きょうだいと離れて暮らすことになった少年の物語。
悪いことが続き、助けてくれる人が現れ、最後は・・・という良くある話だけど、そこそこ面白い。

「幸せはね、小さい器に入れるものなんだよ。小さいとすぐにいっぱいになって、満足するだろう。」


偕成社
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「あなたへの歌」 楊逸

2014年03月09日 | 読書日記
中国から日本に留学に来てそのまま日本の会社に就職した女性が主人公。
まったく計画性が無く行き当たりばったりで行動する主人公の考えてることが全く理解できない。
色々有ったけど、最後は幸せにやってますっていうだけの話。


中央公論新社
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「相も変わらずきりきり舞い」 諸田玲子

2014年03月08日 | 読書日記
十返舎一九の家族と、そこに居候する葛飾北斎の娘と、その周辺の人が織りなす風変わりな日常を描いた作品。
全員変わり者の中、惟一まともそうな一九の娘の舞が主人公で、「きりきり舞い」。


光文社
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「政宗遺訓」 佐伯泰英

2014年03月08日 | 読書日記
「酔いどれ小籐次留書」19巻。
小籐次の住む新兵衛長屋の空き部屋から根付が見つかり、それを巡る顛末記と言う割かし地味な展開。
途中で無関係な事件がいくつか起こったりするのはお約束。
この顛末を通じで伊達仙台藩とも繋がりができて、今後の展開がどうんるのか・・・


幻冬舎時代小説文庫
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「スコールの夜」 芦崎笙

2014年03月06日 | 読書日記
帝都銀行初の女性総合職の出世頭の吉沢環が、子会社の精算の担当をさせられる話。
最後のカンボジアの話が取ってつけたようで非常に違和感が有るけれど、要は「仕事の目的とは・・」ということを考えさえようと言う作者の目論見?


日本経済新聞出版社
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「立身いたしたく候」 梶よう子

2014年03月04日 | 読書日記
瀬戸物屋の5男の俊平が、跡取りのいない貧乏御家人の養子になって武士として生きていく話。
幼馴染の智次郎が意外に良い奴だったりでまだ物語は続きそう。

場面転換で何かをしてる時、いきさつが分からずに何度も前を読み返してみても何も書いてなくて、仕方なく読み進めると後から理由が語られるという手法を多様していてちょっと着いて行きにくい。


講談社
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「おい!山田」 安藤祐介

2014年03月02日 | 読書日記
「ヒカルの卵」のサラリーマン版と言った感じ。
ひたすら「良い人」の山田に周りの人が影響されて行き、物事を成し遂げるという話。
お約束通り、嫌っていた人が協力者に変わって行ったり、途中でトラブルが有ったり・・。
この手の話の常として、ご都合主義の展開だけどそこそこ楽しませてもらった。
タイトルはセンス無さ過ぎ・・・


講談社
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「祝言日和」 佐伯泰英

2014年03月01日 | 読書日記
「酔いどれ小籐次留書」第18巻。
今回は(ページ数で)短い事件がいくつも起こり、全てを小籐次が解決していく。
その合間に、久慈屋の娘おやえと番頭の浩介が祝言を挙げ、その帰りにちゃっかり小籐次とおりょうも芝明神で夫婦の誓いをする。
うずと太郎吉の祝言も間近。


幻冬社時代小説文庫
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