toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「花折」 花村萬月

2018年12月12日 | 読書日記
普通に言うと「才能を持った画家のタマゴが、絵のテーマを見つける物語り」・・だろうけど、ただの淫乱女性が男達を弄ぶ話。
途中で何度も読むのをやめたくなったけど、何とか読み終わったと言うのが正直な気持ちです。

特に前半は、ルビを振ってない難しい漢字が沢山出てくるし、サラッと読んだだけでは意味が分からなくて、何度か読み直さないといけない文章が多くて読むのが大変だった。




集英社
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「鼠、恋路の闇を照らす」 赤川次郎

2018年12月10日 | 読書日記
治郎吉と剣術使いの妹の小袖が活躍する人情噺の連作短編集。
シリーズものらしいけれど、この本から読み始めても大丈夫。

場面が切り替わるたびに物語がアチコチ飛んで、ちょっと読みにくいところが有るけれど、赤川次郎らしいストレートで分かり易い文章のためそれほど苦にはならすに読み進められる。
一瞬で読み終わってしまう。




角川書店
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「げんげ」 佐伯泰英

2018年12月09日 | 読書日記
「酔いどれ小籐次」も新シリーズになって10巻目。

腰巻を見て驚いて、そのまま目次を見ると
第四章 小籐次の死
第五章 死損ない
とある。
これを読んで何となくストーリの流れが分かってしまい、実際その通りだった。

前半はなんだかまとまりのない話が続いて何も起こらないけれど、中盤からようやく物語が始まる。導入部が長すぎ・・。




文春文庫
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「人生のピース」 朝比奈あすか

2018年12月06日 | 読書日記
OLの婚活物語。
サイドストーリ的にお仕事小説にもなっている。

学生時代からの仲良し3人組との微妙な友人関係や、会社の先輩OLや後輩社員との関係、大人の関係の男性とのやりとりなどリアリティはあるものの、特にその男性に対する感情は理解できない。

裏アカで呟いていたのはいったい誰?主人公の潤子のはずがいつの間にかみさ緒の内容に変わっているけれど・・。
Mayumiも結局謎のまま。
最後に一番幸せになったのは、真知子だったのかな。




双葉社
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「会社を綴る人」 朱野帰子

2018年12月03日 | 読書日記
文章を読んだり書いたりすることが好きで、それが唯一のできることと言う主人公が、ようやく入れた会社の社史を勝手に書くという物語。
もちろん、そこに至るまでには色々有るし、登場人物もみんな個性的で面白く一気に読めてしまう。
その作品が、榮倉さんに対する壮大なラブレターになっているという仕掛けだけど、その後が気になる終わり方で、落ち着かない。。






双葉社
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「炎の岳」 樋口明雄   「火竜の山」改題

2018年12月01日 | 読書日記
K-9シリーズ最新刊。
今回は北岳を離れて、静奈と夏実が出張で訪れた新羅山という架空の火山が舞台。

新羅山にできた山岳救助隊に救助犬の活躍を紹介しにやって来た静奈と夏実だが、噴火の前兆が有り可能性が高まったため、それぞれのバディと共に登山者の安全確保のために山に入る。

それと並行して誘拐事件や、ヤクザの暗殺計画が進行する。
それらの話は最後には一つにまとまっていくがけれど、そこに行きつくまでは全く別々に展開するため、細切れになった複数のストーリを同時に読まないといけないため、ちょっとイラつく。
このパターンは好きじゃないけれど、今回のスケールはちょっと違う。

そんなわけでなかなか読み進められなかったけれど、噴火が始まって二人と二頭が避難できなかった登山者を探しはじめたところから、物語が佳境に入り引き込まれてしまう。


北岳の出来事だけで物語を作っていたらネタ切れになったりマンネリになったりするから、山から離れた話や今回のように北岳以外の山を舞台にした話で変化をつけようとしているのかも。。

作品中にも何度も触れているけれど、御岳山の噴火がモチーフになっていることは間違いない。
著者は噴火の話を書きたかったけれど、北岳は火山では無いので、無理やり架空の火山に出張するというストーリにしたんだろうな。




新潮文庫
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