toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「お断り」 佐伯泰英

2019年07月29日 | 読書日記
「鎌倉河岸捕物控29巻。
何故かこの巻が抜けていたので・・・。

神谷道場に凄腕の門弟が入門した話はどうなったんだろう??
それが辻斬りの犯人かと思ったんだけど、それっきりでしたね。。。







角川春樹事務所
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「友情2」 山中伸弥編

2019年07月24日 | 読書日記
平尾の周辺にいた人たちが、この本の為に彼について書いたものを、山中伸弥が編集した作品。

趣旨からして2割り増しくらいで書いているかもしれないけど、それを差し引いても平尾誠二と言う人はすごい人だったんだということが伝わってくる。

平尾をはじめて見たのは、日本選手権で新日鐵釜石対同志社戦だったと思う。
ボールを持って走っていた平尾がタックルしに来る相手選手を次々とステップでかわしていった。
それを見て「すごい」と思ったけれど、「たまたまだろうな」と考えていたら、その後もボールを持つと右に左にステップ踏んではタックルをかわしていく。
その時は、学生にしてはすごい選手がいるなぁ・・・くらいだったけど、数年後の日本選手権で神戸製鋼が出てきたとき、再びステップでかわす平尾を見て「あの時の・・・」と思い出した。
学生時代に比べさらにスピードとステップに磨きがかかったように見えた。
それ以来すっかり平尾のファン。

ファンとはいえ、彼のことは、滅多にないラグビーの試合の中継と、ナンバーなどの雑誌だけでしか知らなかったので、「華麗なステップのラグビー選手」くらいの認識しかなかったけど、この本を読んで彼の人となりを知ることができた。

イチローもそうだけど、一流の人は何に対しても一流なんですね。







講談社
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「スズメの事ム所」 朱川湊人

2019年07月22日 | 読書日記
朱川湊人のイメージが完全に変わりました。
小路幸也チックな設定で、荻原浩チックな内容で、森沢明夫チックな展開。


こう言うのもたまには良いけど、こんな感じの小説は書く人が沢山いるから、朱川湊人には彼にしか書けない「箱庭旅団」みたいなのを希望します。





文芸春秋
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「旅の窓からでっかい空をながめる」 椎名誠

2019年07月19日 | 読書日記
「あとがき」によると東京スポーツに連載した旅行記風エッセイをまとめたものらしい。

バラバラに掲載されたものを、地区別、内容別に並べたらしく、同じ内容の説明が続いたりする。このあたりは個人的には本にする段階で手直しして欲しい(オリジナルが良いという人も居ると思うけど・・・)
目の付け所と考察の仕方がいかにもシーナ。






新日本出版社
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「化物蝋燭」 木内昇

2019年07月15日 | 読書日記
朱川湊人チックな短編集だけど、味付けはまるで違う。
木内昇は何冊か読んだけど、こんな感じの短編集ははじめてで、印象がかなり変わった気がする。

「隣の小平治」
隣人が幽霊かと思ったら、故人の弟だったけれど知り合いの老婆が・・・。
ちょっと芥川龍之介を彷彿させる。

「蛼橋」
自分が死んだことに気づかない・・・というホラー。

「お柄杓」
前世は信じないけど、こんな話なら有っても良いかな・・・。

「幼馴染み」
女は怖い。
天然でお咲きみたいな女性っているんだよね。それが結構モテたりする。
本人には自覚が無いから、たちが悪い。

「化物蝋燭」
ちょっぴりホラーテイストな教訓的なお話。

「むらさき」
この本の中では、異色な雰囲気な人情噺。

「夜番」
これは、畠中恵や高橋由太の世界。
さわやかなラストで読後感は心地よい。

このように色んなタイプでありながら、なんとなく統一感もあって不思議な短編集でした。
木内昇のなかでは一番すきかも・・・。
こんな感じの短編集なら、他の作品も是非読みたい。




朝日新聞出版
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「ブルースマンの恋」 山川健一

2019年07月12日 | 読書日記
9人のブルースマン達をエッセイ風に紹介する本。
それぞれの代表曲を1曲ずつ収めたCDが付いていて音源を聞くことができる。

一時ブルースに凝ったことがあって、関連の本も何冊か読み、アルバムも数十枚ほど持っているけれど、最近はもっぱらジャズばかりで、ブルースは長い事聞いたなかったから、久しぶりに聴いてみようかな・・・。





東京書籍
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「お絵かき禁止の国」 長谷川まりる

2019年07月10日 | 読書日記
読み始めてから、レズビアンの中学生の話と言うことがわかりちょっと引いてしまった。
遠い世界の自分とは関係ない話と言うことで、最後まで他人事のように読んでいた。

設定はともかく、女子中学生が悩みながら、周りの人と共に成長していく物語として、結局は面白く読めました。







講談社
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「100年人生七転び八転び」 外山滋比古

2019年07月06日 | 読書日記
冒頭3割くらいは自叙伝的な内容になっている。
学生時代(今でも・・・)英語(というか語学)が苦手で、英語の不出来を数学と物理でカバーしていた私からは信じられない内容。
英語が好きで得意だった・・・という人気持ちが理解でいないんですよね。。

様々なテーマで書かれたエッセイは、どれも面白い。
どうでも良いようなものは少なくて、
1 激しく共感
2 全くそうは思わない
3 なるほど
のパターンでした。

もっとも「なるほど!」・・と思ったのが、「第四人称」という言葉。
カタルシスに関係する内容だけど、興味がある人は読んでくださいね。。

印象に残った言葉は、
もうトシだから、そろそろ考える
「常識的」は無害だから存在感も無い







さくら舎
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「日の昇る国へ」 佐伯泰英

2019年07月03日 | 読書日記
古着屋総兵衛シリーズ最終巻。

読み始めてから慣れるまで、何を読んでいるのか忘れて、大黒屋が久慈屋や金座裏と区別がつかなくなって混乱してしまいます(笑)。
「三池典太」と「金流しの十手」のようなアイテムや、読み売り屋とか勝手に頭の中で変換するので困ってしまいます。
設定とか、登場人物のしゃべり方や性格が共通するところが多いからだと思いますが、作者の佐伯泰英は書いていて混乱したりしないんだろうか・・?と余計な心配をしてしまう(笑)。

しばらく読み進めると、頭の中はすっかり古着屋総兵衛の世界になってくる。
中盤以降、航海に出てからは、他の作品にはない独特の世界だからもう迷いません。。

旧シリーズとスピンオフを含めて全三十巻の大作の完結編と言うことで、すべての問題にけりをつけるという意味でも、内容は盛りだくさん。
ただ、新船のカイト号に乗り組んでからはすべてが順調すぎてちょっと物足りない。
(ここで色々有ったら、物語が続いてしまうけど・・・・)
ラストは、ぞれまでの流れから予想した通りでした。
ということは、私も佐伯泰英のプロ読者になったのか?(笑)






新潮文庫
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