発売前にモニタープレゼントに当選して見本版で読みました。
8月31日が発売予定なので、ようやく解禁。
完成版とは若干内容が違うかも・・・・
同じ歳で同姓同名の子供を持つ三軒の家庭の物語。
同じ名前と言うところがミソなのに振り仮名が無いので、仕掛けが分かるまでの間それぞれ「ゆう」「いさむ」と読んでいた。もう一人は読み方が分からないまま・・・。
三軒の物語が細切れになって少しずつ語られていくが、それが一つにまとまることなく最後までバラバラのまま。それぞれの物語は独立していて関連はなけれど、対比の対象になっている。
幸せに暮らしていた三軒だけど、それぞれの理由で徐々に壊れていく。私の勘違いで言うと「ゆう」の家は子どもの問題。「いさむ」の家は母の解雇。読めなかった名前の家は小さなイライラが溜まっていった結果。そこに親が子供を殺す事件が発生するが、その子供が同じ歳で同姓同名。読者を混乱させる場面なんだろうけど、逆にここで読み方を間違えていたことに気付く始末。気持ちよく騙されたかったのに。。
最後はそれぞれまた幸せに向かって歩みだすという、こういう小説ではありがちな終わり方。
裏表紙に作者の言葉が有るけれど、それほど感動する話では無かった。
角川書店
追伸
発売された単行本を見たら、各少年達には振り仮名がついていました。