時代小説の人情噺の舞台を江戸の下町からニューヨークへ、時代を現代にしたような短編集。
固有名詞がみんなカタカナですんなり頭に入ってこないし、地名に馴染が無くて分かりにくいけれど、今まで読んだ山本一力の中では一番良かった。
2017.1.22
双葉社
時代小説の人情噺の舞台を江戸の下町からニューヨークへ、時代を現代にしたような短編集。
固有名詞がみんなカタカナですんなり頭に入ってこないし、地名に馴染が無くて分かりにくいけれど、今まで読んだ山本一力の中では一番良かった。
2017.1.22
双葉社
著者が過去のことや思うことを書いたエッセイ集。
偏った考えの持ち主で、ただ「ふ~ん」と思うことが多いけれど、共感できる内容も有る。
phaの作品ははじめてのはずだけど、大学の寮の玄関わきの物置を片付けてそこに居座るって話はどこかで読んだ記憶が・・・・。
2024.6.5
幻冬舎
解説によると「ハガレン」というコミックのパロディだかパスティーシュだか、とにかく「ハガレン」を下敷きにして舞台を変えた作品らしい。
元の「ハガレン」を知らないせいか、ただのドタバタだった。
高橋由太は何冊も読んだけれど、一番つまらなかった。
ただ、兄弟のその後のことはちょっと気になる。
2012.11.1
新潮文庫
考えさせられる、と言うか哲学的な感じの内容の短編集。
作者の拘りか、やたらに説明や描写が細かいところが有って面白い(無線とかバイクとか・・)。
「横取り」は途中でオチが分かってしまうから最後のパラグラフは蛇足かも。
ちなみに作中に登場する「アウトライダー」は昔愛読してました。
最後の書き下ろしの表題作が一番良かった。
2019.9..22
双葉社
新橋の立ち飲み屋「あじろ(味路)」が舞台の犯人捜しミステリ。
被害者は登場せず、いきなり常連の被害者が店に来なくなってみんなで心配する場面から始まる。
当然、物語の進行に伴いながらすべて過去の回想や関係者たちの思い出話の形で被害者の人となりが明らかにされていくけれど、同じようにストーリとは関係の無いどうでも良い話もいきなり回想が始まったりしてちょっと読みにくい。
謎解きのメンバ構成も変だし、そもそも居酒屋を経営する夫婦を客がパパ、ママと呼ぶのが不自然に感じるけれど、最近はそうなの?
ミステリとしての出来は普通だけど、最後まで飽きずに読める点は評価。
2024.5.25
双葉社
タイトルから想像される内容が軽薄そうで今まで手を出さなかったのに、別の本と間違って気づいたら手元に・・・、それで漸く読むことに。。。
いかにも山口恵以子らしいおでん屋というか、おでんメーンの小料理屋が舞台の物語。
タイトル通り独身の常連客がみんな結婚してめでたしめでたしの単純な内容だけど、それぞれドラマが有って読み応えは十分。
続きが気になる展開で終わっているけれど、続編がずいぶん出てるようなので機会が有れば・・・。
もちろん山口恵以子だから登場する料理の描写は完璧。
2018.6.5
PHP研究所
ストーリは面白かったけれど、鉄道や漫画に興味の無い人にはどうでもいい話や描写が多すぎ。
富山、高岡、氷見の観光案内にもなっていたけれど、半分は興味が持てない場所だった。
酒と食べ物は美味しそうで良かった。
2022.7.30
双葉社
明治時代の北海道の刑務所(当時の名称は集治監)が舞台。
そこに収監されている主人公の巽と同房の大二郎、そして看守の中田の物語。
淡々と進んでゆく話に飽きてくるけれど、我慢して読み続けると終盤になってようやく物語が動き出す。
当然、そこまでの話にちりばめられていた伏線がどんどん回収されて終わっていくけれど、ちょっと展開が強引。
2024.6.3
小学館
「卯月~長月」の続編と言うより、2冊で一編の物語になっている。
素直に上下巻にしてもらえれば分かり易くて良いのに・・・。
前作(と言うか前巻)よりも主人公のうざすぎる思考の描写が少なくなっていて読み易い。
最後はドタバタで無理やり収めた感じで、ちょっと残念。
どうせならアミーガ達にも大暴れさせてほしかった。
2015.9.10
中央公論新社
出張料理人の物語。
この手の作品で良く有るような料理を食べて問題が解決するというような話ではない。
内容は面白いけれど、主人公の思考の描写がちょっとうざいのが残念。
物語は後半の「神無月~弥生」に続く。
2015.3.25
中央公論新社
「秋葉図書館の四季」シリーズの前作「花野に眠る」よりずっと面白かった。
こちらは完全に独立した連作短編集。
図書館司書が何でそこまで・・・と言うこともないでもないけれど。
最後の話が図書館開館の前日譚になっていたから、残念ながらこれでシリーズ打ち止めなのかな?
2023.7.14
東京創元社
田舎の小さな図書館が舞台の物語。
第一話・・・と連作短編集みたいになっているけれど内容は一作の長編小説。
図書館の司書だからこそのエピソードも色々有るけれど、全体を通した物語ではその設定がかえって不自然になっている。
また常識の有る大人の能勢が「私」と言わず「おれ」と自称してたら周りの人から信頼されないと思うけど公務員には新入社員教育のようなシステムは無いのか?
謎解き仕立てになっているけれど無理やり感が半端ないし、感動のドラマを目指していただろうけれど無理やりすぎて納得できないままで置いてけぼりされた感じ。
図書館司書と言う設定を生かした完全に独立した短編集にした方が良かったんじゃないかな。
2014.11.28
東京創元社
アイヌの女性が登場する連作短編集。
「ホテルローヤル」と同じように時系列がバラバラ。
何が言いたいのか分かるようで分からない。
私には桜木紫乃はちょっと難しいのかも。。
2024.6.10
文藝春秋
幼馴染の5人がそれぞれの人生を歩んだ後、再会して旧交を温める話。
淡々と語られていく5人の物語に対して、再会を果たした後の物語は全く違う語り口になっていて対比が面白い。
自分に照らし合わせて共通する部分も有ってかなり共感できる。
やっぱり幼馴染は良い。
ただ、ヤヨイの母親の遺産には触れられていないけれど、面倒なことが起きそう。
2019.9.20
幻冬舎