toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「雪見酒」 佐伯泰英

2022年02月28日 | 読書日記
「新・酔いどれ小籐次」シリーズ第21巻。

駿太郎が元服し赤目駿太郎平次(ひらつぐ)と改名。
豊後森藩上屋敷に呼び出され、親子で久留島通嘉に同道し森に行くよう指示を受けるところで22巻に続く。





文春文庫
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「三つ巴」 佐伯泰英

2022年02月27日 | 読書日記
「新・酔いどれ小籐次」第20巻。

役人が集めた情報を基に、裏で鼠小僧を語って強盗を繰り返すのを小籐次が許すわけがない。
元祖鼠小僧の子次郎と南北奉行所、そして小籐次親子と青山老中の密偵達が張り込んで成敗する場面は鬼平犯科帳の世界。

火盗改の与力と同心がひどく描かれてるけど、池波正太郎へのライバル心なのか?

ところで、小籐次と子次郎が充吉を助けに土蔵に行った時、「やはり来やがったか、鼠小僧め」と言ったのは充吉じゃなくて弐之吉じゃないとおかしいと思うけど・・・。




文春文庫
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「青田波」 佐伯泰英

2022年02月25日 | 読書日記
「新・酔いどれ小籐次」第19巻。

高尾山で研いだ懐剣の後日譚と、桂三郎とお夕の母娘が独立して店を出す話。
例によって小籐次は今回も大活躍。
まだまだ駿太郎には主役は譲らない。





文春文庫
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「北宇治高校吹奏楽部のホントの話」 武田綾乃

2022年02月23日 | 読書日記
「ヒミツの話」が久美子達が1年生の時の話だったから、この「ホントの話」は2年生時代のスピンアウト作品集かと思って読み始めたら、最初の「飛び立つ君の背を見上げる(Fine)」は夏妃達の卒業式の日の話。
1年飛ばして次の年の話?と思い巻頭の登場人物一覧を見直したら夏妃は3年生??
次の「数学は学生の義務ですから」は半年戻って久美子達が2年生の夏休みの話。
そのまた次の「だけど、あのとき」はさらに半年戻ってあすか達の卒業式・・・・・。
という感じで、物語の時間はランダムで、登場人物が関係者と言うだけの短編集。

それぞれの話は面白いけれど、本編とはあまり関係無いというより、どうでもいい話がほとんど。

「アンサンブルコンテスト」はそのまま本編に組み込まれていてもおかしくないけれど、長さの問題でこっちに回したんだろうか??

夏妃から優子への返事も是非読みたい。。

出来たら物語を時系列に並べて欲しかった。



宝島社文庫
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「北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話」 武田綾乃

2022年02月22日 | 読書日記
本編のストーリとは直接関係の無い話のほか、本編では触れられていない裏話的な短編集。
久美子達が入部してから、3年生が引退するまでの期間の物語。
久美子だけでなく、他の人の視線から語られる話も有れば、読んでおかないと本編んのストーリが繋がらない話も有る。



宝島社文庫
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「響け!ユーフォニアム3」 武田綾乃

2022年02月20日 | 読書日記
全日本吹奏楽コンクール、そして卒業式までの物語。

「第二楽章」を先に読んでいたので結果は知っていたけれど、こんなドラマがあったなんて・・・。
個人的には私もあすかと同じ境遇なんだけど、あすかの父親のように気にかけてくれていなかったのか、生きているうちに彼のことを知ることはかなわなかったけど。

ところで、駅ビルコンサートで「シング・シング・シング」は立華と被らなかったのかな??





宝島社文庫
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「響け!ユーフォニアム2」 武田綾乃

2022年02月19日 | 読書日記
関西大会までの物語。

吹部復帰を希望する希美だけど、みぞれの誤解からこじれてしまう。
それが大改前日に騒動に発展するも結果オーライ。
そのままの勢いで全国大会出場を決める。

大会で敗退した秀大附属はソリストが骨折し急遽交代したことが分かるけれど、立華高校のときにも同じネタを使ったんですね。。。





宝島社文庫
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「鼠異聞」 佐伯泰英

2022年02月18日 | 読書日記
「新・酔いどれ小籐次」シリーズ第17・18巻。

赤目親子と駿太郎の道場仲間が、久慈屋の納品に付き添って高尾山薬王院に行く話。

段々物語の中心が小籐次から駿太郎に移りつつ感じでちょっと寂しさを感じる。

蛇瀧の山家に壱行一派が住んでいることは雲郭師派の修行僧がみんな知っていたのに、それを知って雲郭が驚くというのはおかしくない?




文春文庫(上下)
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「北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章」 武田綾乃

2022年02月15日 | 読書日記
久美子達が2年生の年代の物語。
「ようこそ」を読んだだけで続く2と3は読んでいなかったから、久美子と麗奈が親友になっていたことにびっくり。

今回は新入生が大勢入部してきて、彼等も含め面倒くさい人間関係が物語の中心。
全てがエンディングの伏線なのかもしれないけれど、ちょっと勘弁・・・。
「最終楽章」もこんな内容だったらもう良いかな。。。







宝島社文庫(前編、後編)
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「立華高校マーチングバンドへようこそ」 武田綾乃

2022年02月11日 | 読書日記
「君と漕ぐ」の舞台をカヌーから吹奏楽に置き換えた作品。
と言っても、私が先に「君と漕ぐ」を読んだだけで、こちらの方が先の作品だし「君と漕ぐ」の方が完成度が高い。
登場人物のキャラが色々かぶっていて面白い。

梓に対する先輩たちの言葉がみんな素晴らしい。
特に本番前の南の言うことは感動的。

サブストーリ的に入ってくる芹那の話は、あみかの話に繋がる伏線だろうな・・と分かっているけれど、ちょっと邪魔。

それにしてもマーケティングと言うのはすごい。
演奏だけならできそうだけど、演奏しながらじゃなくてダンスだけでも絶対無理。

https://www.youtube.com/watch?v=v7h5S-laQAI





宝島社文庫(前編、後編)
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「この世の春」 宮部みゆき

2022年02月08日 | 読書日記
久しぶりの宮部みゆき。

最初物語は動いていくのに、事情がさっぱり分からない。
ちょっとイライラしながら読み進めると、第三章での説明と第四章で時間を遡っての話でようやく背景が見えてくる。
そうなるとあっという間に(中)(下)と進んで読み終わってしまった。

いかにも宮部みゆきらしい時代小説。
ファンタジーの世界でホラーの要素もミステリーの要素も有って盛りだくさん。

希望を言えば重興は多紀でなく、由衣と一緒になって欲しかったな。
色々有るだろうけど、そもそもの設定がファンタジーだし・・・。

出土村に移ってからのことや、お鈴と金一のその後も気になる。。。

やっぱり宮部みゆきは面白い。





新潮文庫(上中下 3巻)
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「宇宙へ」 福田和代

2022年02月02日 | 読書日記
「宇宙へ」と言うと、宇宙に行こうとロケットを開発したりする物語を思い浮かべるけれど、この本はタイトルに偽り有りで、宇宙エレベータでメンテナンスマンとして働く青年の物語。

宇宙エレベータは決して夢物語ではなく、研究機関だけでなくすでに一般の民間企業でも実現に向けて研究されていて、今世紀中には実現可能と言われている。
この小説も技術的なことはしっかり書き込まれていて、まさに近未来のお仕事小説。

終盤はサスペンスっぽくなったりするけれど、最後まで良くできている。

各章(元はそれぞれ短編小説として発表されたらしいが・・)のタイトルがちょっとダサすぎて残念。
また爆発物を探す場面で、見つけられたら解決という前提で物語が進むけれど、そもそも確実に爆発物が仕掛けられているという設定が無かったし、仕掛けられているとしてその個数が分かっていなかったわけだからちょっとおかしい。
爆発物が入っていたと思われる物体が見つかったという事実だけしかなかったのに、そこからこの前提が導き出された過程が書かれていない。
まあそれをはっきり書いてしまったら、最後の展開に続かなくなるから書きにくかったのかもしれないけれど・・・・。







講談社
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