意識はちゃんとあるのに、何も思うようにできないもどかしさが伝わり、読んでる自分もイライラする。
その後の展開が知りたくて読み進めたものの、少しだけ希望が見えたところで、何だか分からないエンディングで益々イライラ。
2019.12.20
新潮社
意識はちゃんとあるのに、何も思うようにできないもどかしさが伝わり、読んでる自分もイライラする。
その後の展開が知りたくて読み進めたものの、少しだけ希望が見えたところで、何だか分からないエンディングで益々イライラ。
2019.12.20
新潮社
ストーリは面白いんだけど、あちらの場面、こちらの場面、過去の出来事・・といくつもの話が細切れに語られるので読みにくくて仕方ない。
物語が佳境になってくる頃にそれぞれの話が繋がって、やっと安心して読めるようになる。
謎解きミステリかと思っていた物語が、後半は意外にもハードボイルド。
最後はほぼ思った通りの予定調和。
2019.9.22
双葉社
語り手を変えて同じ物語が続いているかのような構成と、呼び名(あだ名)や一人称の使い方で人物を混乱させる。
見事に騙されたけれど、ミスリードのやり方がちょっとあざとい上、(続いているとしたら)矛盾することだらけで、「やられた!」感は無かった。
そもそも第2部はストーリ上必要無いし、ただ読者を混乱させるためだけで、何のために有るのか分からない。
ストーリもイマイチだし、ミステリとしては「何だこれ?」って感じ。
巻末の「このミス」の選評でも絶賛してるのは茶木則雄氏だけ。
この作品と「さんず」しか読んでないけれど、この作者はちょっと合わないかも。。
2015.1.23
宝島社
同じ設定で、妻を亡くした春生と、夫を亡くした久里子のパラレルワールドの物語。
似た状況で春生が主人公の話と、久里子が主人公の話が交互に登場して、対比するようになっているけれど、個人的には有川浩の「ヒア・カム・ザ・サン」のように完全に前半と後半に分けて2つの物語のような構成にした方が読み易いし良かったと思う。
藤野千夜は「すしそばてんぷら」を読んで気に入ったから選んでみたけれど、要求レベルが高すぎたせいか、それなりに良かったもののちょっと期待外れ。
2013.11.8
角川春樹事務所
バリバリのキャリアウーマンの陽子が,PTAや自治会で自分のやり方を貫こうとして敵を作って行く物語。
読んでいて段々嫌になってしまう。
それは話がつまらないからじゃなくて、主人公の陽子があまりに自分に似てるから。
陽子ほどの行動力は無いけれど、物事をまず合理的に考えるところはそっくり。
合理性を重んじることによってどんどん敵を作っていく陽子に自分を見て落ち込む一方。
私も自治会の役員が回ってきたとき、「今までそうだったからと言う意見は一切聞きませんから」と言った経験が有ります。
最後は綺麗にまとまり過ぎて、物語としては良い結末だけど、リアリティが無くて納得できない。
2010.6.30
集英社
「Ⅰ」を読んだ流れで・・・。
「Ⅰ」の解決編のような内容。
「Ⅰ」では途中に大迫が主人公のスピンオフのような話が挟まっていたけれど、こちらにも三田がほとんど登場しなくてスクウェアが舞台の話が挟まって良い感じになっている。(この話に登場する脇役の客の名前が服部だったのに最後に澤田になってしまっている。}
これはこれで面白かったけれど、福田和代には彼女にしか書けないようなテーマの物語を書いて欲しい。
2012.2.29
東京創元社
大阪府警察本部刑事部薬物対策課が舞台の連作短編集。
強いて言えば、大迫の成長物語・・・かな。
登場人物達がみんな個性的で、ストーリも面白いんだけど、福田和代に期待していたものとは違っていた。
これはこれとして、彼女にはエンジニアが活躍する物語をお願いしたい。
2012.2.29
東京創元社
下町に有る老舗や名所を巡り歩く話。
この手の小説にありがちな、無理やり感が無くて自然なのが良い。
設定も良いし、内容も良かった。
ただ、元彼に関する話は要らない。
藤野千夜は(多分)はじめて読むけれど、私好みかも・・・。
他の作品も読んでみよう。。
2016.2.8
角川春樹事務所
テーマと時代が合わなかったのか私にはイマイチ。
藤原緋沙子は時代小説の短編集が良いのかも・・。
徳川家康ってプーチンみたいだな・・・って思った。
2017.9.20
新潮社
著者が実体験したのか、身近で起こった事か・・・・リアリティが有って、緊迫感が伝わってくる。
私もエンジニアなので同じような体験は何度もしているけれど、この物語のように顧客との距離が短いうえシステムが稼働中に対応しないといけないと言う状況では無かったから、こんなに切羽詰まったことはない。
想像するだけで恐ろしくなる。
それだけにバグを発見してフィックスできたときの気持ちは良く分かる。。
ただ、トラブルの原因が2038年問題だったとしたら、その前にサーバーの時刻を合わせたことによって一時的に解決した理由が分からない。
ちなみに私はTSKの島田と同じく生涯エンジニア志向。
2011.7.24
双葉社
アンソロジーのショートショート集。
はじめて読むけど、シリーズ31弾らしい。
全ての作品のエンディングが想定内とは言わないけれど、すくなくとも「まさか!」と言いたくなるものは無かった。
出来の良いのも悪いのも有ったけれど、極端につまらないものは無くて、どれも平均点はクリアと言った感じ。
(多分)全員はじめて読む作家だけど、林由美子の作品が一番良かったかな。。
著者は
麻沢秦、神戸遥真、櫻井とりお、林由美子
2024.2.8
PHP研究所
何だか良く分からない。
「土星 風野真知雄たち」はちょっとだけ良かったかな・・・と思えたけど、後は面白くもなんともなかった。
2019.7.25
新潮社
近未来の日本ではパンデミックが発生するとロックダウンが行われるが、それを「繭の季節」と呼ぶ。
(多分)2066年にrhivid-66と命名された新型ウィルスによるパンデミックによる繭の季節の時を描いたコージーミステリの連作短編集。
福田和代としては残念ながら、ちょっと期待外れだったかな。。
2022.2.28
光文社
青木きららと言う女性が登場する、それぞれ全く関係の無い短編集(最初と最後の2作は繋がっている)。
読んでいてつまらなくは無いんだけど、何が言いたいのか分からない。
理解できないのは「爪と目」と同じ。
2022.11.8
講談社
いかにも濱野京子と言う内容の小説。
ただ、登場人物は単純なステレオタイプばかりではなく、良い面と悪い面を持っていたり(その辺りが物語のテーマでもあるんだけど・・)でいつもとは違う。
今回のテーマはちょっと深くて、主人公達が小学生と言う設定には無理がある感じ。
でも、物語としては上手くまとまっていて良かった。
2024.1.16
さ・え・ら書房