toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「コーヒーが冷めないうちに」 川口俊和

2024年01月31日 | 読書日記
演劇用の脚本をノベライズした作品らしい。

感動させよう、泣かせようと言う意図は良く分かるけれど、ちょっと詰めが甘い感じ。
不合理な部分もかなり有って、気になって仕方ない。
演劇だったらサラッと流れて、感動も有ったのかもしれないけれど小説としてはイマイチ。

その中では最後の話が良かったけれど、計はミキがわざわざツーショット写真を撮りに来たことを知っているんだから、ミキと話をする前の計の心理描写はおかしいね。
計に気づかれないようにこっそり写真を撮ったということにしないと・・・。





2015.12.6
サンマーク出版
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「火山に馳す」 赤神諒

2024年01月30日 | 読書日記
浅間山の噴火による土石流で埋まってしまった村を再建する物語。

村がすべて埋まり、8割の人が亡くなり、残った村人も担当の代官も廃村の意向のところ、数人だけが再建しようと動き出す。
検分使としてやってきた根岸は村の再建に協力しようとするけれど、客観的に考えて無理な話。

丁度中ほどである出来事をきっかけに全体が再現に傾き、ここから物語が動き出すけれど、普通に考えればその前の段階で廃村だろうな。
史実に基づいた物語らしいけれど、(ドラマチックな展開にするために?)前半を酷く書きすぎているためこの流れはかなり不自然なので読んでいて違和感だらけ。

そうは言っても再建が決まってからの物語は面白い。
前半をサラッと流して序とされているプロローグの続きくらいにした方がずっと良かったと思う。

予定調和のような最後はほぼ想像通りだったけれど、楽しく読み終えることはできた。
後半の物語が良かっただけにダラダラした前半の展開が残念。





2023.12.20
KADOKAWA
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「今日はいい天気ですね。」 群ようこ

2024年01月28日 | 読書日記
「しあわせの輪」を読んでから、「れんげ荘物語」シリーズ第7弾のこれが出ていたことに気づいて慌てて読んだ。
まぁそんなに急いで読むような内容の本じゃないんだけど・・(笑)。





2023.1.18
角川春樹事務所
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「しあわせの輪」 群ようこ

2024年01月27日 | 読書日記
「れんげ荘物語」シリーズ第8弾。

相変わらずキョウコの身の回りの人達の日常を淡々と描いた作品。
群ようこも歳をとったんだなぁと感じる。

調べてみたら気づかないうちに第7弾の「今日はいい天気ですね。」が出てたから読まないと・・・。




2024.1.18
角川春樹事務所
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「探偵部への挑戦状」 東川篤哉

2024年01月26日 | 読書日記
「放課後はミステリーとともに」の続編。
「放課後はミステリーとともに」と一緒に入手したので続けて読みました。

あまりのリアリティの無さでおなかいっぱい。
もうこれ以上は要りません。

ちなみに霧ケ峰エアコンの名前の由来となった霧ヶ峰高原は我が家から車で30分。
そして、「たんていぶ」と言えば「探偵部」よりも素直に「端艇部」を思い浮かべます。





2013.11.10
実業之日本社
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「放課後はミステリーとともに」 東川篤哉

2024年01月25日 | 読書日記
全く偶然だけど偶々手にした本が2冊続けて舞台が国分寺。
中央線を挟んで、先に読んだのは南側で、これは北側にある高校。

内容は東川篤哉お得意のコージーミステリ(と言うよりドタバタミステリ?)。
そこそこ面白いけれど、設定にもストーリはにもリアリティが無くて、「もういいや!」って感じ。
だけど、一緒に続編もゲットしてしまったのでこれからそちらを読みます。。。





2011.2.25
実業之日本社
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「礼儀正しい空き巣の死」 樋口有介

2024年01月23日 | 読書日記
一つの事件が別の事件を明らかにして、またその事件によって別の事件が・・・・とドミノ倒しのように物語が進んでいくのでいつまで経っても事件が解決しないというユニークな構成。

何でもかんでも恋人と知り合いのジャーナリストに話してしまう刑事はあり得ないけれど、ストーリは面白くて最後まで楽しめた。
ただ、物語の発端となる空き巣事件の犯人はそれほど礼儀正しいとは思えないし、それを全体のタイトルにするのもどうかと・・・。




2020.3.20
祥伝社
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「1(ONE)」 加納朋子

2024年01月21日 | 読書日記
加納朋子は恐らく大昔に「ガラスの麒麟」を読んで以来。

表紙のイラストの印象とは全く違うハートウォーミングな物語だった。
面白くて一気読みしてしまった。

私の中では、樋口明雄の「天空の犬」、新堂冬樹の「瞳の犬」、原田マハの「一分間だけ」、馳星周の「ソウルメイト」と並ぶ愛犬物語。






2024.1.12
東京創元社
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「大学教授こそこそ日記」 多井学

2024年01月21日 | 読書日記
S短大で4年、T国立大で5年、その後はKG大で24年で未だ現役の教授による暴露本。
T国立大の話はほとんど登場せず、S短大とKG大のことがほとんどだけど、これを読む限りどちらも学生のレベルが低すぎ。
特にS短大では英語の授業で中学生向けの教科書を使っているとか・・・。

今野浩の「工学部ヒラノ教授」シリーズと違って、文系の大学は良く分かりません。
「ゼミ」って何?




2023.12.10
三五館シンシャ
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「あの子とQ」 万城目学

2024年01月20日 | 読書日記
万城目学の直木賞受賞と言うことで、「八月の御所グラウンド」は既読なのでこれを選択。

設定も内容も荻原浩が書いたような作品で、ちょっと意外。
こんな小説も書くんですね。

ストーリも面白いけれど、各章の扉のイラストもイカしてる。
ヨッちゃんのキャラが最高で、大仏のマスクには笑った。





2022.8.20
新潮社
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「ジョニ黒」 永井みみ

2024年01月19日 | 読書日記
「ミシンと金魚」と同じく内容が良く理解できない。
「ミシンと金魚」は認知症のおばあさんの語りと言う設定だったから、そういうものがという感じだったけど・・・。

なんとなく理解できたところだけを繋げて分かったところはそれなりに面白いと思ったけれど、疲れる。。




2023.11.30
集英社
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「奇跡」 林真理子

2024年01月18日 | 読書日記
内容を知っていたら絶対手を出さなかった本。
歌舞伎や写真には全く興味無いし、不倫も嫌い。
純愛ドラマのように書いてあるけど、ただの自分勝手な人達の物語。
次の展開が知りたいだけで読み進めた。





2022.2.14
講談社
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「限界国家」 楡周平

2024年01月17日 | 読書日記
小説と言うより、小説の形を借りて著者の思いを吐き出した作品。

内容は理解できるし、ほぼ共感できる。
でも、基本的な設定がちょっと不自然だし、登場人物の台詞だけで言いたいことを伝えているので無理が有る。
この人がこんなこと知らないわけがないのに説明のための会話をさせたり、同じ内容の話が何度も出てきたり・・・。

内容は良いのに、改善の余地が有るという印象。






2023.6.24
双葉社
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「大人になったら、」 畑野智美

2024年01月16日 | 読書日記
35歳になった独身女性の日常を描いたいかにも畑野智美らしい作品。

特に何か起こるわけじゃなく淡々と日々を過ごすだけの話だど油断してたら、いつの間にか恋愛小説になっていた。
今まで読んだ畑野智美の中では一番良かったかな。




2018.3.10
中央公論新社
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「わが殿」 畠中恵

2024年01月15日 | 読書日記
実在の人物が登場する実話に基づいた小説。
上巻の表紙のイラストからは想像できないシビアなストーリだった。

幕末に変わって行く世の中に付いて行けない武士の中で、優秀な政治家であった越前大野藩7代目藩主土井利忠と、その利忠に才能を見いだされて優秀な経営者となった内山七郎右衛門(後の良休)の活躍と、二人の友情物語。

いつもの畠中恵と同じく、面白いんだけど説明が足りなくて分かりにくい場面が多い。




2019.11.30
文藝春秋(上下巻)
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